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音楽と仕事は遠いようで近い--クリエイターとして気づいたこと--
こんにちは、ぱるです。
前回、藤井風さんの音楽についてお話ししましたが、
今回は「仕事って、音楽に似てる。」と私が感じたことについて
お話したいと思います。
1. 音楽が私を肯定してくれた
私を知らないはずなのに、まるで私のために歌われているような曲がある。
サンボマスターやMrs. GREEN APPLEの曲に触れたとき、
まさにそう感じた。
どん底にいるとき、その歌が「大丈夫だよ」と語りかけてくれるように響いたのだ。音楽が私を肯定し、勇気をくれる感覚があった。
そのとき、音楽には人の心を動かす力があると実感した。
2. 音楽のように仕事を演奏する?
この経験を通じて、
「音楽のように、仕事でも誰かの心に響くものを作りたい」と思うようになった。
私は企画クリエイターとして、商品やアイデアを形にする仕事をしている。
音楽は形のないものだけれど、その影響力は計り知れない。
同じように、私の仕事も、ただのモノ作りではなく、
誰かの気持ちを支えたり、アイデアや商品を通じて心がつながる瞬間を生み出せるのではないか。
そう考えると、仕事の中にも「粋」を感じられるようになった。
3. ただ上手いだけではなく、意図や解釈を持つことの大切さ
「ただ上手い」だけ、「ただこなす」だけの人よりも、
その背景や意味を理解しようとする人の方がより魅力的に映る。
そして、その人自身がそこに現れ、もっと知りたくなる。
これは、音楽でも仕事でも同じことが言えるのではないか。
私自身、ビジネスの当たり前や常識を知らないし、特有のドライな関係に悩むことがある。割り切ってこなせたらいいのに、なんで私はできないのかなと自己嫌悪し、涙したことがある。
そんな時、社長である父が言ってくれた言葉がある。
「これからは、決まった型に当てはめるのではなく、
君みたいに自分の言葉で選び、感情を伝える人が社会には必要だ。」
今の時代、効率や合理性はAIに任せることができる。
だからこそ、本当に価値のあるものとは、ただルールを守ることではなく、自分の想いや感情を丁寧に紡ぎ、相手に響く言葉として届けることなのだ。
私は枠にはまらない、常識はずれとも言えるやり方に自信が持てた。
4. クリエイターとは特別な人だけのものではない
誰しもがクリエイター
「でも、自分はクリエイティブな仕事をしていない」と思う人もいるかもしれない。けれど、私は、誰しもがクリエイターだと思う。
アートや音楽に関わる人だけがクリエイターなのではなく、
仕事を通じて新しい価値を生み出す人すべてが、クリエイターだ。
才能よりも「気づくこと」
生まれ持った技術や才能だけがすべてではない。
もちろん、長年の経験には敵わない部分もあるかもしれない。
でも、それ以上に大事なのは 「気づくこと」 だと思う。
重要なのは、日常生活の中でアンテナを立てて、
どれだけ素材を集められるか。
自分の内側から感じるもの、誰かが作ったもの——
それらを組み合わせることで、新しいアイデアが生まれる。
アイデアは、0からひらめくものではなく、日々の積み重ねから生まれるもののような気がする。
だからこそ、日常に潜む「心地よさ」「違和感」への気づきを持っていたい。
5. 音楽のように、人の心に響く仕事を
あなたは、理想の働き方を実際に見たことがありますか?
私が理想とする仕事の形は、アーティストでした。
藤井風さんの音楽への向き合い方に強く惹かれたのも、その理由のひとつです。
彼は、ただ楽曲を作り、歌うだけでなく、その生き方や考え方まで音楽に映
し出している。その姿勢は、まさに私が憧れる「粋な仕事」の形でした。
音楽も仕事も、誰かの気持ちを動かせるものだから。
誰かの心にしっかり届くものを作れたなら、それは何より価値のあること。そして、それが少しずつ広がっていけば幸せすぎる話である。
私はこれからも、自分のやり方を信じ、アーティストのように仕事をしていく。