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救われる 掬われるよ /荒井良二 new born in 刈谷市美術館
時々、お守りみたいなこと、もの、言葉に出会うことがある、けれどそれらがいっぺんに来るなんてことはないんだよね。
信じられないかもしれないけれど、それは昨日同時に起こった。
たまたま、カーテンを開けたような絵をインスタグラムにて見かけた。
そこには確実に窓があって、その先には海が広がってて、時々眩しかったから、カーテンを閉めた。私はカーテンの開け閉めを繰り返した。
何度も何度も、
何度カーテンを開いてもそこには新しい海が広がっていて、私はそこに出かけた。
その海は優しい、光っている、あれはきっと朝日によって照らされた海。
夕日ではない。少しだけ白く見えたからあれはきっと朝日。
掬われたよ。私の心は、そして救われた。
朝日って白っぽいけど、何色もあるんだよね。
綺麗だった。
海のその先にはきっと太陽があるんだろうけどそれは見えなかった。
何度か目を擦ったけど、見えなかった。見えなくても悲しくはない。
そこに海があったから、だから僕は救われた。
日記を書かなくちゃ、それは絵かもしれないけれど、絵だって日記、日記だって絵だし、そうじゃなくてもいいよね。
きっとそれは許してくれる、許してくれよ。
きっと誰だってなんだっていいだろう。
なんだっていいだろう。
ここでパタっと終わってる。
私の中の何かが生まれた気がするよ。
ありがとう。
またね。
私の何かが生まれて、また私の中から離れたらきっとそれは大きくなって私のところに帰ってくる。帰ってきたら迎えるよ。出ていく時には見送るよ。
その時まで私は日記を書くよ。
誰にも見せないかもしれないけれど、誰か見てくれたら、褒めてくれたら、そんなに嬉しいことはないよな。ちょっと恥ずかしいかもしれないけれど、
私はあの海へ船を漕ぎに行ってみるよ。どこまで行けるかわからないけれど、少しだけ遠くへ行ってみたい。あぶなかったら大きな声で教えてよ。その時は掬ってほしい。そして救ってくれてありがとうと伝えたい。