前回の記事「真柏の実生 2」では、受粉までを書きました。今回の記事では、実の変化について書いていきます。 実の変化は、花が受粉してから4ヵ月から5ヵ月ほどかけて大きくなり、以後、翌年の晩秋まで大きさが変化することはありません。 実の色のほうは、はじめは白みのある緑で、3ヵ月ほどたつと白みが抜け、実をつけた年の秋には黄色が強くなり、冬に近づくにつれて次第に赤みを帯びて橙に近い色へと変化していきます。 冬を越し、春になる頃には前年の夏頃の色に戻ります。そして、晩秋にな
今回は真柏の実生の情報が少ない理由を、経験と推察を交えて書いていこうと思います。 盆栽をやっている方には、真柏は結構身近な樹種だと思っています。多くの店舗に流通しており、比較的丈夫で育て易く、増やすことも容易。 そんな真柏ですが、実生に関する情報だけは、全くと言っていいほど聞きません。本でもインターネットでも人でも……。 なぜ、ここまで真柏の実生について情報が少ないのか。真柏の実生を経験された方から聞いた話と、実際自分で真柏の実生を行っている中で見えてきた理由を以下に
以前の記事『真柏の実生 1』の続きとなります。 以前の記事にある、オスの木とメスの木をそろえることが出来れば、後は待つだけとなります。実は一番最初の段階が一番難易度が高いわけです。その理由についてはおいおい記事にしていきます。 オスの木とメスの木をそろえたら、あとは受粉を待つだけとなります。ちなみに人工的な受粉は経験上難しいと思います。 真柏は風媒花ですので、風の力を借りて受粉を行います。受粉する確率を少しでも上げる工夫として、1.オスとメスを隣り合わせにする。2.
真柏。盆栽としてつくられることの多い樹種ではありますが、思いのほか『真柏の実生』という情報は出てきません。 今回の記事では、情報の少ない真柏の実生について少し書いていきます。 当然ではありますが真柏も植物ですから、種を残して次代に続いていきます。 植物によっては1本でオスとメスの役割をもって種をつけていくのですが、真柏はほとんどの場合、オスの木とメスの木に分かれます。 真柏の雌花 真柏の雄花 基本的(もちろん例外もあります)には、2種類の画像の花のうち、どち
趣味の盆栽の備忘録だったり、後から自分と同じようなことをする人のための盆栽の記録的なのを書いていこうと思います。 #盆栽