真柏の実生 3
前回の記事「真柏の実生 2」では、受粉までを書きました。今回の記事では、実の変化について書いていきます。
実の変化は、花が受粉してから4ヵ月から5ヵ月ほどかけて大きくなり、以後、翌年の晩秋まで大きさが変化することはありません。
実の色のほうは、はじめは白みのある緑で、3ヵ月ほどたつと白みが抜け、実をつけた年の秋には黄色が強くなり、冬に近づくにつれて次第に赤みを帯びて橙に近い色へと変化していきます。
冬を越し、春になる頃には前年の夏頃の色に戻ります。そして、晩秋になる頃には黒色のような濃い紫になり、実が熟した状態となります。
熟した実と、そこからとれる種は1㎝に満たない大きさのもので、ここから2年以上の歳月をかけて発芽をしていきます。
現在、私が観察できているのは、種が取れる所までとなっています。発芽を確認でき次第、また記事を書きますので、しばしお待ち下さい。