Ruth.

出逢う、感じる、考える、振り返る𖡼.𖤣𖥧

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    子どもとの事(日常)、親としての考え、旅日記など

  • 読書感想まとめ

    読書感想文としてしたためた文章を集めたもの

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読了したものについての感想文は念のため【以下読んだ人向け】としてます。変にネタバレになっても困るから。でも(話をかい摘んで知りたい、ざっと他人目線の)という方はどうぞ。あらすじは本や色んな媒体で知れるし何度も書かれたとて面白くない(と思う派な)ので気になったところを膨らましてる。

    • thirty-six challenges

      先日またひとつ歳を重ねた。 ある一定の年齢になると誕生日を迎えるのが億劫になる、という考えもある、けど私はそう悪くないと思う。 確かに身体的には衰えていっているだろう。10代、20代、30代…確実に身体的には老化している。けれども出来ること、考えられることについてはむしろ歳を重ねるほど幅が広がっていっているような気がする。 35になる前後の私のテーマは『老いについて』だった。これについては何冊も老いに関する書物を読んでみたり、祖父母の介護について考えたりする過程でなんと

      • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本/感想

        英国の心理療法士による全46ヵ国200万部ベストセラー。 まずそのタイトルにグッと来た、というのも今までこういった類の本を読むたび「親が読んだ方がいいのでは」と幾度となく思ってきたからだ。それは今や親となった自分にもきっと当てはまる。 いわゆる育児本を読んだり、日々子どもと接する中で強烈に思ったのは小さな子どもにとって最も影響が大きいのは親である自分だということ。親は子にとって有益にも有害にもなれる。それは息子を介して自分を見ているようだと何度も思わされたことに起因してい

        • これは私の勝手な印象だが、自分を中心にしすぎる行動をとる人がSNSでも目立つようになった。行動面かな、と思いがちだが実は言葉の問題が根っこにあるような感じもする。一声かければ状況は変わるかもしれないがその一言が出ないという具合に。勇気の問題ではなくそもそもその発想が無い形で。

        • 固定された記事

        読了したものについての感想文は念のため【以下読んだ人向け】としてます。変にネタバレになっても困るから。でも(話をかい摘んで知りたい、ざっと他人目線の)という方はどうぞ。あらすじは本や色んな媒体で知れるし何度も書かれたとて面白くない(と思う派な)ので気になったところを膨らましてる。

        • thirty-six challenges

        • 子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本/感想

        • これは私の勝手な印象だが、自分を中心にしすぎる行動をとる人がSNSでも目立つようになった。行動面かな、と思いがちだが実は言葉の問題が根っこにあるような感じもする。一声かければ状況は変わるかもしれないがその一言が出ないという具合に。勇気の問題ではなくそもそもその発想が無い形で。

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        記事

          大キュビズム展-美の革命-

          6月の半ば、京都市京セラ美術館でやっていたパリ ポンピドゥーセンターキュビズム展美の革命に行ってきた。 開館前に近くのカフェで一息つきながらおさらいしていた。というのも、「キュビズム」とはよく聞くもののイマイチよく分からなかった為だ。 なんか、ピカソらしい… なんか、ちょっと変わった絵のこと… そんなイメージだった。 いつもの様に音声ガイドプログラムをお借りして装着すると、ナビゲーターは声優の三木眞一郎氏ならびに伊駒ゆりえ氏。評論家の山田五郎氏もキュビズムにまつわるト

          大キュビズム展-美の革命-

          あついの三文字で済まない夏に

          朝起きて顔を洗い歯を磨いて着替えを済ます。 ペットボトルに水を入れ、草花へ水をやるためベランダへ出るべくゆっくりと窓を開けるともうすでにもわーっとした空気に包まれる。 うわあ… つい声が漏れるのは、朝はせめて多少涼しくあってくれと願うが故なのかもしれない スマホで天気予報を確認すると、ギラギラとした赤い太陽が今日の天気を知らせる場に鎮座している。その下には猛暑、というどこか猛々しい文字が並び、照り付ける太陽の光が熱した地面から立ち上るあの熱い空気やボヤっと見える陽炎の感

          あついの三文字で済まない夏に

          二木先生/感想

          様々な出版社の編集者が大絶賛するコメントが並ぶこの一冊の表紙の上部右端にあった大文字で書かれた『Aの皮を被る。』という文字。 何か腹黒いものを抱え生きる人間の様子が描かれているのだろうかと関心を持たずにはいられない。また、今書店に並ぶ分については青色の期間限定カバーが黄色いカバーに付属している。尚良い。そもそもカバーデザインが好みだ。 あらすじはこうある。 イタイと誰からも馬鹿にされるという青年の「個性」、そして先生が抱えたヤバいとされる「秘密」への疑問。それらがいった

          二木先生/感想

          生贄の門/感想

          新潮文庫のXで『「このホラーがすごい2024年度ベスト20ランキング海外編」で2位を獲得した、スペインのスティーブン・キングが放つミステリーとフォークホラーが融合した代表作』という投稿は、私の心を掴んで離さなかった。カバー装画も禍々しいのに何か訴えてくるものがあり見入ってしまう。 フォークホラーという言葉にはこの時初めて触れたのだが、 ということらしい。なるほど、その土地に纏わる儀式や呪いを扱ったミステリーというわけだ。舞台はスペイン、ガリシア地方の小村フォスコ。主人公は

          生贄の門/感想

          親と子のチャレンジ2024-春〜初夏編-

          4月と5月、二ヶ月が過ぎてはや6月を迎えた。そしてそんな6月も残るところあと1週間を切っている。2024年が始まって上半期の終わりも見えてきた。 春から息子は幼稚園に入園し、園児としての新しい役割を楽しんでいる。それに伴い私は保護者という立場で園に顔を出すというささやかな社会復帰を果たした。 新しい生活リズム、新しいやりとり。 はじまり、そして手探りの「4月」。 毎日決まった時間に起床し、登園降園の時間帯を中心に出来ることをひたすらこなす「慣らし」の月。 息子も園に通

          親と子のチャレンジ2024-春〜初夏編-

          今月は新しい環境と生活リズムに慣れるのに時間を費やしてほとんど先月までの様に過ごすことは出来なかった。しかしリズムが整い、強制的に身体を動かすきっかけを得て、また効率を考えて動く術を得た。来月はこれにまた先月までのやりくりをプラスオンしていく試み。ノルマが増える営業マン時代の様だ

          今月は新しい環境と生活リズムに慣れるのに時間を費やしてほとんど先月までの様に過ごすことは出来なかった。しかしリズムが整い、強制的に身体を動かすきっかけを得て、また効率を考えて動く術を得た。来月はこれにまた先月までのやりくりをプラスオンしていく試み。ノルマが増える営業マン時代の様だ

          Monet150

          今年は印象派の誕生から150年の節目の年。ということでモネだけで構成された展示を見られる『連作の情景』に二月半ば、再び中之島美術館へと足を運んだ。 スイレンで有名だが、フランスの画家クロード・モネは印象派を代表する光と色彩の巨匠である。 若きモネはクールベやバルビゾン派という写実主義から強い影響を受け画家として歩み始めた。しかし自然に魅了されていた彼は光の移ろいや色彩がどう見えるかを捉えるには写実主義では限界があると気付く。 そこで絵の具を混色せず純粋な色で描くことでス

          表現が難しいんだが「嫌なら~しなければいい」という言葉は該当する場面もあるだろうが、そうではない部分も多分に含むのではないかと最近思えて来た。誰もが好き勝手に振る舞いながら「嫌なら~」を適用すればそこは同族ばかりの集団となり、どこか危険を感じられるからだ。今こそオルテガか(略

          表現が難しいんだが「嫌なら~しなければいい」という言葉は該当する場面もあるだろうが、そうではない部分も多分に含むのではないかと最近思えて来た。誰もが好き勝手に振る舞いながら「嫌なら~」を適用すればそこは同族ばかりの集団となり、どこか危険を感じられるからだ。今こそオルテガか(略

          甘くない湖水/感想

          昨年の11月7日に発売になったこの『甘くない湖水』という一冊の本を当時以下のnoteで知った。 以前オーエンズの「ザリガニの鳴くところ」を読んで以来、どこかちょっと疑問符の浮かぶタイトルがつけられた海外小説に興味があった。また著者であるジュリア・カミニートは1988年イタリア・ローマ生まれ、同い年だ。 「甘くない湖水」はイタリアの最も重要な文学賞であるカンピエッロ賞を受賞した。ここ数年芥川賞・直木賞の発表を楽しみにしている自分としては、この作品に惹かれずにはいられなかった

          甘くない湖水/感想

          正欲/感想

          第34回柴田錬三郎賞受賞作。 『あなたの想像力の外側を行く、気迫の書下ろし長篇。』と紹介されている、多様性を安易に謳う現代の傾向に疑問符を投げかける一作。 パンチを食らったような気分になる問いかけに、読み手の多くが面食らったことだろう。だが私は寧ろ冒頭の「あってはならない感情なんて、この世にない。」という一文に胸がざわついた。清々しいとすら感じるほど言い切っている。そのくせ「そりゃ気持ちいいよな」だなんて、どこか恨みがましい文句だ、矛盾を感じずにはいられない。 何らかの

          正欲/感想

          親といるとなぜか苦しい: 「親という呪い」から自由になる方法/感想

          親という呪い、恐ろしい響きだ。しかし『親といるとなぜか苦しい』とは誠に切実な訴えであり、昨今で定着しつつある親ガチャや毒親といった言葉が示すものから、表面的にはもっと平穏そうな「一般的な」という仮面をかぶった謎にモヤモヤする親子関係に何年も苦しめられてきた、または現在進行形で苦しんでいる人たちがいることを示している。 私がこの本の紹介を読んでパンチを食らった気分になったのはこの冒頭の「家庭環境は平凡です。だけど親が嫌いです」という一文である。平凡だが嫌い。一般的には中の上ま

          親といるとなぜか苦しい: 「親という呪い」から自由になる方法/感想

          コウフクノジッカン

          私は無類の酒好きである。…というとちょっと盛った表現だが、とにかくお酒が好きだ。バリキャリ時代は一人でも時間が余っていたらフラッとバーにお邪魔して一人しっぽりやっていた。なんともおっさんくさいなと思われるかもしれないが、もっと言えば牛丼チェーンでおひとりさまなど余裕である。 そんな私だけども、飲む時は隣にチェイサー…というより、何かツマミを用意することが定番スタイルだった。何かをもしゃもしゃと食みながら飲むお酒はとても美味しい。ペアリングというのだろうか、もっと気軽に味変と

          コウフクノジッカン