4月14日、「ミリオンダラー・ベイビー」という映画を観た。
原題は「Million Dollar Baby」。2004年のアメリカ映画で、クリント・イーストウッド監督の作品だ。
キャストは、フランキー・ダン役のクリント・イーストウッド、マギー役ヒラリー・スワンク、エディ役のモーガン・フリーマンなどである。
あらすじは、
といった内容。
で、観終わっての感想。
一見ボクシングの映画ように見えるが、そうではなかった
この映画。ボクシングの映画である。
しかし、実際にはボクシングの映画ではない。
主人公たちの人生の中で、ボクシングというものが通り過ぎたに過ぎないのである。本当に大切なもの。そして、ボクシングを通して、たくさんの人生学びを得た映画。そのように感じた。
なので、主題はボクシングではないのかもしれない。
家族が一番ではなかった、悲しみ
世の中で誰が敵になっても、家族だけは味方。
これが世間一般にある常識のようなものだ。しかし、中にはそうではないこともある。
主人公のマギーの家族は、まさに”そうではない”方であった。
家を買ってあげたことも、「勝手なことをするな。年金が入ってこなくなったらどうする。」とマギーを罵る。
さらに、入院中でほぼ動けないマギーのところへ、弁護士まで連れてきて口にペンを加えさせサインをさせようとする。
そこに”家族愛”などは、存在しなかったのである。
「モ・クシュラ」に込めた思い、「おまえは私の親愛なる者、おまえは私の血」
フランキーは、ガウンに「モ・クシュラ」の文字を入れてリングに送り出す。彼は、もともと自分の気持ちを、あからさまにしないタイプなので、その言葉の意味を彼女には教えない。
しかし、安楽死を手伝う決断をした最後のシーンで、そのことを伝えるのである。フランキーの人生の中で、ボクシング以外にこれだけの人生を注いだことはあるのだろうか。でも、彼は人生の後半で、生きる意味や、人生の大切なものを学んだのだと感じた。
クリント・イーストウッドの監督作品はイイ!
それにしても、毎回思うのであるが、クリント・イーストウッドの監督作品はイイ!
役者の彼ももちろん好きであるが、監督作品はさらに好きである。
もう年齢的に、新しい作品を生み出すことは難しいかもしれないが、少なくとも彼の監督作品の鑑賞は制覇したい。