岸田奈美著「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を読んで
今年8月に、「もうあかんわ日記」読んだ。
今回は、「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」
を読んだ。
もう、面白いなんてもんじゃない。
ボクは、特に、日常とわたしの章が好きだ。
ブラジャーの話で、出でてくる神田うの。
想像力が、自分にも、こんなにあったのか!
と、びっくりするぐらい、情景が浮かんできて、
完全に、ツボにハマった。
「石原裕次郎のお見舞いのメロン」
何で、こんなところで、こんな表現ができるのか?
吹き出しそうになった。
というか、吹き出した!!
甲子園球場の売り子のバイトの話も、イイね。
すごい、自分を客観的に見ているところが、
更に、笑いを誘う。
ズンドコベロンチョの話は知らないが、
このことを、文章に入れてくるのが面白い。
この響きだけで、何だか笑えてしまうのだ。
しまいには、嵐の櫻井翔くんの話。
もうこれ、ある意味、反則技でしょ!
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でも、全体を通して、
彼女の文章は、何だか優しい。
何だか「愛」がある。
家族愛が、文章からにじみ出てくる。
ボクは、だから、彼女の文章が、好きなのかもしれない。
読み終わっても、
何だか温かい気持ちが、胸の中に残っている感じだ。
読むホットミルク
のような、
とても、あたたまる、やさしい文章なのだ。
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もともと、noteから、
出版に至ったと、ボクが知ったのは、相当遅かった。
次回作が出たら、また読みたい。
その前に、まだ読んでない、
「傘のさしかたがわからない」は、もう手元にあるので、
ぜひ、拝読したいと思う。
本当に楽しみである。