![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/119347314/rectangle_large_type_2_0c896cd6b3dfd7f9992a7381464ee957.jpg?width=1200)
高木善之著「オーケストラ指揮法」を読んで
さて、今回の読書感想文は、
タイトル:「オーケストラ指揮法」
著者 :高木善之さん
出版社 :総合法令出版
実は、この本、今年の3月2日に読了している。
そもそも、この本を15年以上前にすでに読んでいた。
このたび、読書を再びしようと思い、読み返したのが同書である。
当時、読んだきっかけは何だっけ?と考えていたところ、思い出した。
確か「鏡の法則」の野口嘉則さんが、当時配信していたpodcastの中で、推薦されていた記憶がある。そして、この本を購入したと思う。
タイトルの「オーケストラ指揮法」。このタイトルでは、普通にしていたら、おそらくボクはこの本を手に取っていないと思う。
その理由として、第一に「オーケストラ」には、あまり興味がない。まして、その「指揮法」には、なおさら興味がない。だからこそ、野口嘉則さんに紹介されたことにより、こうしてnoteに読書感想文を書けているのだ。
さて、この本を読んでの感想を書きたい。
この本の中で、特に注目した箇所を挙げたい。
それは、
「質問する人は意見を持っている、答えを求めているわけではない」
「人は話したい。答えを求めているのでなく、話を聞いてもらいたい。」
と書かれていたことである。
この2つは、微妙に言い回しが違うものの、ほぼ同じ内容である。
つまりこの本の主題は、「傾聴力を磨け!」ということであると、ボクは感じた。
今ボクは、福祉の世界におり、この「傾聴」が必要な仕事をしている。
あらためて「傾聴」の大切さを感じた。
本の中で、その他に得たものを、以下に列挙する。
* 指揮者は人間的魅力が必要
* 人は命令や指示では本気で動きません
* みんなの前で面罵(めんば)は最悪
* 最も重要部分も任せる
* プロとして生きる⇒周りの人の力を最大限に引き出し、最高の仕事をしてもらう
* なぜ、もっと大切に生きなかったのか。何もできなくなって初めて、次々に先送りにしてきた、たくさんのことに気づく
* 喜び。自分が嬉しいだけでなく、皆も嬉しいこと
* 自由。したいことをし、したくないことをしない
* 「わかります」とか、黙って耳を傾ければ、その人は安らぎを感じる
* 問題がある時 「ところで、~の場合はどうだろう」と話しかけきっかけづくりをする
* 大切なポイント⇒信頼し任せる・指示命令しない・気づくチャンスを作る・気づく邪魔をしない・褒めない、叱らない・誤りを指摘しない
* 謙虚に聞く・相手の意見を尊重する
* 最も大切なことは「生きること」
* すべて自分。自分が変われば相手も変わる・どんなことも「受け止める」ことは大切
この中から、あと2ポイントを選ぶとすれば、
*なぜ、もっと大切に生きなかったのか。何もできなくなって初めて、次々に先送りにしてきた、たくさんのことに気づく。
*プロとして生きる⇒周りの人の力を最大限に引き出し、最高の仕事をしてもらう
だろう。
そして、1アクションは、
「人生は何が起こるか分からない。だからこそ、大切なものは先送りせず、生きる。」
今後は、これを実行したい。
「オーケストラ指揮法」を読んだ15年前。そして今回を比較してみる。
そこで感じるのは、「やはり、本というものは不思議だ」ということである。
読み手の、その時の年齢や人生経験により、同じ本でも響き方が違ったりするのである。
年齢を重ねたせいなのか、1回目に読んだ時ほど、胸に刺さるものはなかったというのが感想である。