特別支援教室へ体験入学②
ワタシの知らないところで、特別支援教室体験に予約されていた長男ですが。
行ってみましょう、体験入学です。
マエヨメが4年生の長男を特別支援教室に入れようとしていた。その意図は明白です。
マエヨメが大事で大事でしかたない。大切で大好きな、自分自身の為。自分をなんとか守らなくてはならない。
子どもが学校から逃げるのも、屋上に授業中に行っちゃったのも、マエヨメは、自分のせいではないと言いたい。「子どもが発達障害なんです。だから親の教育云々じゃないんです」自分は悪くないんですー。
という理由で長男は、特別支援学級に入れられそうになっていた。
いざ行ってみると
ろうかを走って逃げていく男の子と、男の子を追うおかあさん先生。ちょっと覚悟はしていたが、いきなりのあいさつ代わりの洗礼。
教室に通していただくと、低学年から高学年までのみなさんが、思い思いの行動を取っている。一見すると、それぞれがそれぞれのやりたい学習を自由にやっているようにもみえる。立体パズルみたいな棒を組み立てては急な大声を出したり。お絵かきをしたり、先生ひとりに生徒ひとりのマンツーマンで授業をしている。
ひととおり見学の後、お父さんは退席。1日ゆっくり体験して、その後、夕方合流します。どうなのかね。ソワソワしてんのはお父さんだけですかね。
* * *
ワタシ、本日有給取ってきておりますので、夕方までぼんやりします。コーヒー飲んだりして待つ。この学校は、はたしてお兄さんの居場所になるのだろうか。ちょっとだけ、もしかしたら言葉のチョイスは良くないのかもしれないが、ワタシの目にうつる彼は、グレーゾーンにいる。
グレーゾーンだから、文字通り白黒ついていない。4年生。どっちに進むか、最後に決定できるのは、このタイミングでは親にゆだねられている。
* * *
なんだかワタシは、ひさしぶりにゆっくりして、夕方を迎え、体験入学のお兄さんを迎えにいく。さて、どうでしたか?「楽しかった!」そうか、じゃあここの学校にお世話になるかね「それもいいかもね!」そうか。そう思うか。よっぽどいつもの授業が嫌いなのだろうか。
マエヨメとしては、自分のせいにしたくないから、お兄さん本人を“病気”にしておこうと思った。
ワタシは思う。グレーなら、特別支援教室ではなく、いつもの小学校に、だましだまし行ってもらった方が、損をしないのではなかろうか。
いつもの学校が、それでも本人にとって本当に辛くてしんどいことなのであれば、手を考えよう。
本人は、学校に行って授業を受けるのを、当たり前にできるようになりたい。と言う。やりたいならやったらいい。
ゆくゆくは大工になりたい、と言う。いいじゃない、大工さん。ワタシを楽にさしてよ。
じゃあさ、大工になりたいのなら、もしかしたら特別支援学級は、遠回りじゃないかな。
ロードマップ書こうぜ。どの道をゆけばどうなるのか、考えてみようぜ。
そんな流れになる。