ブルー・オーシャン沖縄

沖縄のITコンサルティング企業、ブルー・オーシャン沖縄です。 防災のデジタル化について、日々思うところを書いています。

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最近の記事

伊平屋村で「防災ゆんたく会」が開催されました

こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の安田です。 防災DX(デジタル×共助)による島全体の防災力強化を進める沖縄県伊平屋村において、このたび「防災に関するゆんたく会」が開催されました。 ”ゆんたく”とは、沖縄の方言で仲間や友人たちとのおしゃべりを意味します。つまり災害に強い島づくりへの意識向上や課題の共有を目的とした、住民の皆さんとのおしゃべり交流会です。 日時:2024年9月30日(月)〜10月4日(金) 場所:島内各区の公民館 対象者:各集落の住民(中学生

    • 伊平屋村長と防災DXの実証に係る協定調印式を行いました

      こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の安田です。 去る令和6年8月2日(金)、弊社は沖縄県島尻郡伊平屋村(村長 名嘉律夫)と防災DXの実証に関する協定を締結いたしました。 これは伊平屋村(伊平屋島)全体の防災力を強化することを目的として行われ、さまざまな弊社の防災テクノロジーが導入されます。 例えば、沖縄県や各市町村から住民への防災メールを自動で音声変換し、高齢者などに一斉に電話をかけるシステムや、避難支援が必要な住民に対し、システムが電話を介して一斉に安否確認を

      • 沖縄県伊平屋村役場と株式会社ブルー・オーシャン沖縄による地域防災強化の実証開始につきまして

        こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の安田です。 弊社はかねてよりさまざまな防災DXソリューションを開発・提供しておりますが、それらの仕組みを2024年8月より沖縄県伊平屋村の全域で実証することとなりました。 具体的には、 Lアラートのような、沖縄県や各市町村からの防災情報メールを自動で音声に変換し、高齢者などに対して一斉に電話で内容を伝える仕組み 避難支援が必要な住民に対し、災害発生時に電話を介して一斉に安否確認を取る「グラスフォンfor防災」の仕組み など

        • 振り返らないと見えないもの

          平和と防災の共通点 こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の崎山です。 平和と防災には共通点があります。厳密には、それらの概念に共通しているもの、と言えるものです。 それは、平和である状態や、防災と成り得ている状態というものが一切可視化できないという点です。それらは、戦争を振り返った時や災害を振り返ったときに初めて姿が見え、実感するものです。 したがって、今現在が平和である、災害対策が万全であるということは個人の評価や感想に過ぎません。逆に、それを維持するアプロー

          自主防災組織をDXする

          DXから見た防災分野 こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の崎山です。 既にDXとIT化の混同がそのまま世の中に認知されてしまっている昨今ですが、DXとはIT化(デジタル化)を経て生み出される新しい価値そのものを指します。 その概念から考えると、「手間がかかっていた業務の時間が減る」は課題解決型のIT化であり、その空いた時間で生まれる新たな業務やサービスがまさにDXとなります。 DXとIT化は違うのです。 国家レジリエンス(防災・減災)の強化 レジリエンス(

          自主防災組織をDXする

          いま改めて「防災DX」とは? 〜DX推進と防災行政を考える〜

          DX推進における防災行政の特殊性 こんにちは、株式会社ブルー・オーシャン沖縄の崎山です。 「DX」は概念的であるがゆえ、様々な意訳をつけることが可能です。 ある面からは「破壊的価値創出」という意訳も成り立ちますが、ここで言われる破壊とは何の破壊を指すのでしょうか? それは意味を成さなかった計画や、効率を鑑みないワークフロー等、いわゆる悪しき習慣を指すと言えます。 そんな中、行政手続きのデジタル化のように国が標準化して進められるDXとは異なり、DX推進における防災行政

          いま改めて「防災DX」とは? 〜DX推進と防災行政を考える〜

          公助の限界と共助の強化(その2)

          1.地域防災計画の課題 こんにちは、ブルー・オーシャン沖縄の崎山です。前回のブログから続きます。 自治体単位で策定される「地域防災計画」はおおむね次のフェーズで計画されています。 1)想定災害と平常時の啓蒙や活動 2)災害発生時及び災害直後 3)避難計画 4)復興計画 確実に遂行するという一般的なイメージの「計画」とは少し異なり、さまざまなケースに対応できるよう、「方針・指針」に近い「計画」になっていることが多いのが地域防災計画の特徴とも言えます。 そして、地域防災

          公助の限界と共助の強化(その2)

          公助の限界と共助の強化(その1)

          1.防災担当者の意識の変化 こんにちは、ブルー・オーシャン沖縄の崎山です。 当社では、災害時の安否確認をクラウドから一斉に行う「グラスフォンfor防災」というシステムを自社製品として全国に展開しています。 これは、役所・庁舎が被災し、電源が喪失した状況でも、インターネットがつながる場所から数百、数千の安否確認対象者へ電話をかけ、ボタンによる安否確認を集計するもので、スマホやメールを使わないお年寄りでも家庭の固定電話で使えることから、提案先である役所・役場から高い評価をい

          公助の限界と共助の強化(その1)