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湯上りに食すインドカレーが人気。北海道で有名な名物温泉とは?
北海道に本格インドカレーが楽しめる温泉がある。札幌市内から車で約40分。札幌の奥座敷「定山渓温泉」の手前、北海道の大自然に囲まれた「豊平峡温泉」だ。
休日の昼どきになると、温泉施設の外までずらーっと大行列をつくる。知らない人が見たら「ここは大人気の温泉なんだなぁ~」って思うだろう。いやいや、みんなのお目当てはインドカレーなのである。
なぜゆえに温泉にインドカレー?
豊平峡温泉の公式ホームページを開くと、情緒ある温泉の写真がうつしだされる。う~ん風情があっていい温泉そうだな。次に気になるお料理をクリックすると、目が?マークに。画面いっぱいに映し出されるのは「インドカレーとナン」だからである。
カレー以外のメニューももちろんある。「江丹産十割そば」に「ジンギスカン」、北海道のご当地メニューである。しかし、これらをさしおいてもここの温泉の推しは「インドカレー」なのである。
なぜゆえ、温泉にインドカレー屋が入っているのか…。もともと現オーナーは、札幌の繁華街すすきのでカレー店を営んでいたそうだ。しかし、豊平峡温泉を引き継ぐことになり、すすきののカレー店を閉めなければならなくなった。その際に従業員をこの温泉に招きいれ、カレー店を継続させたことが由来のようだ。
今はこんなに大人気であるが、温泉インドカレー人気の裏には苦難の歴史がある。
今から約20年ほど前、厨房からの出火が原因とみられる火災でカレー店が焼失してしまったのだ。その後、キッチンカーで営業を続け、カレーファンの熱烈なラブコールに応える形で復活。外に大行列をつくるほどの人気ぶりである。
台に乗せられた、ものすごい数のカレー皿。カレーを華麗な手さばきでさばくコックのみなさん。
顔2つ分くらいのどでかいナン。そしてみんなが行列をつくるほど美味しいカレー。左はハスカップラッシーである。
インド版カレー蕎麦。その名も「ガンジス」。ガンジス川のように癖になるうまさ。
今や温泉じゃなく、カレー目当てでここへやってくる客もいるほどだ。温泉からあがった後、首からタオルをぶら下げて食すカレーはなんだか格別に美味しく感じる。
実は温泉だってすごい!別名「ベルベットの湯」。
なんだかカレーの話ばっかりだと、肝心の温泉の影がうすくなってしまうので、ここで温泉についても触れたい。
豊平峡温泉の湯は、100%かけ流しの源泉で、とてもやわらかい。美肌効果がある湯は別名「ベルベットの湯」と呼ばれ、湯上り後に自分の肌を触るとその名のとおり、つるつるになっている。
内湯もすごく味があっていいのだ。源泉に含まれいている炭酸カルシウムや鉄分などが結晶化した石華が床をおおい、まるで鍾乳洞の中にいるような雰囲気である。
また、露天風呂も自慢である。最大入浴人数200人の広さを誇り、温泉につかりながら北海道の雄大な自然を心ゆくまで堪能できる。四季折々の美しい景色に、きっと身も心も癒されることだろう。
北海道旅行の際は、ぜひ豊平峡温泉まで足を延ばしてほしい。