SNS & HSP/不安障害|何冊か読みました
🌺 はじめに
以前から、SNS への不適合感に悩まされ続けている私。noteを始めるよりも前からです。
noteを始めたくらいですから、SNSをやめたいわけではないのです。
アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』を読んだら、"SNSを使うと心の安定を損ないやすいタイプ"に見事に合致していましたが、それでも。
SNS だけではなく、ともかく自己批判癖が強くて、何でも考えすぎるし、イヤな記憶ばかり思い出すし、不安障害とは言わないまでも、これはいわゆる《生きづらさ》みたいなものではなかろうか、と。
リアルの自分の境遇から客観的に考えて、内面がどうもアンバランス。つまり、改善できるはずなのです。
🌺 本を読んでみました
で、解決しようと最近読んだ本から数冊。
大嶋信頼「こころのソーシャルディスタンス」
大嶋信頼「無意識さんに任せればうまくいく」
高田明和「HSPと不安障害」
大嶋信頼さんの本も有用だったので、一部のパートは繰り返し読みました。けれど、どうも私はこの手の本を読むなら、心理学ではなく脳科学のほうがストンと了解するみたい。
特に、大嶋信頼さんは"無意識"という言語化できないエリアに焦点を当てている方なので、わかったようなわからないような、ふわふわとした部分が残ります。それが長所でもあるようなのですが(^^)
高田明和さんの方は、ベースを論理=意識に置いているため言語化されていて、すっきりと解説してくださいます。(そのため、この記事で取り上げるのは高田さんのほう。)
意識と無意識。車の両輪みたいなものでしょうか。
たとえば、“HSPの人は、常に不安を感じていて、恐れや恥ずかしさといった同族の感情に苛まれやすい”と言われると、それを抑えられない自分が悪いような気がしてくるけれど、脳科学的に“セロトニントランスポーターのS型遺伝子のせいで、慢性的なセロトニン不足”などと説明されると、私の責任ではないわけなので、すっと気持ちが軽くなります。
そんなこんなで、高田明和さんの本を読みながら、いやになるほど身につまされて、「なにもかも仰るとおりです」と同意しつつ、脳内物質のせいなら仕方ない...と、自責感情から(でもやっぱり、たぶん一時的に?💦)解放されたのでした。
人間関係でいうと、"人と会って楽しく過ごしたのに、家に帰るとだんだん不安になってきて、お一人さま反省会祭りがいつまでたっても終わらない"なんて、まさに私のことです(笑)
その原因は、自己肯定感が低いためらしい(←HSP的気質)。嫌われると理由もなく不安になるので、他人の感情を気にしすぎる。気にすることでさらに不安になる。という悪循環。
🌺 SNS とバーチャル化
リアルな人間関係とは違い、SNS はスマホを手に取ればいつでもつながれますから、起きているあいだ常にパーソナルスペースに他者と同居しているようなもの。不安になりやすい気質だと、一日中不安...みたいなことにもなるわけです。
他人の感情に巻き込まれやすいため、ひとりの時間が不可欠なHSPなのに、SNSがあると本当には一人になることができないように思います。
高田明和さんも書いておられますが、SNSというもののリアクションの速さ、結果が目に見えること、匿名なので気が向いたらリセットできる...などの"即効性"・"即時性"は、薬やアルコールのように中毒性があります。
また、SNSにはまると、自分がどんどんバーチャルな存在になっていく、その危険にも留意すべきであると警鐘を鳴らしておられます。
また、意図的かどうかはさておき、SNSの相互作用の中で、本人とは違う人物像が形成されたりするのも、バーチャル化の一例。
リアルな人間関係では、"私のことを好きでも嫌いでもない大勢の人々"が目の前を行き来しているのが現に見えますから、それを前提に過ごしています。一方、バーチャルな世界では、そういった"無反応の人々"は意識されにくく、存在すらしていないようなもの。自分に対して"いいね"を押してくれる組かヘイト系コメントをする組かどちらかの、"2色刷"の世界に映りがち。それはどこか"濃すぎる"空間で、だからこそ《SNS疲れ》してしまう―というのも、なんとなくわかる気がします。
こういったバーチャル化に陥らないためには・・・とりあえず緊急避難的に、数日間のITプチ断食。また長期的には、現実に人と会って、身振り手振りを交えつつ相手の眼を見て意志を通じ合わせる(「社会的手がかり」)体験をすることにより、バーチャルでの不安を、"ただのバーチャル"であると切り分けることができるようになる。要は、バーチャルとリアルのバランスを意識的に取らなければならない時代、というわけ。
🌺 自己肯定感
ネット不安も含め、不安を鎮める具体的な対処法(おうちでセルフ認知療法etc.)も書かれているので、それも取り入れてみようと思います。
そしてまた、自己肯定感の低さについては、その対処法として「意味を考えず、自己省察もやめて、ひたすら自分が心地よいことをする」のがよいそうです。たとえば、お風呂に浸かる、音楽を聞く、花を見る、などなど。
そう考えると、(先月末の記事のように)薔薇の写真を撮りたかっただけなのに、そのことの意味に引きずられて慰霊碑のプチ取材までやってのけて、帰宅して心身ともにぐったり疲れるなんて、(意義はあるかもしれないけれど、)自己肯定感はというと、上げ損ねたわけですね💦
もちろん、結局はバランスの問題なので、自己肯定感は高くもなく低くもなく...を目指して、折り合いをつけようと思います。(あ、ほんとは"自己肯定感"はいくら高くても高すぎるということはないのかな? プライドは高すぎると困るけど)
それで、自己肯定感をせめてマイナスからプラスに引き上げるべく、以下を心がけています。何かに没入すると、自己分析をしなくてもよくなるから。
読書(ここ数日は民俗学や比較神話学。重なる部分もありつつ、前者はやや泥臭いので、後者が好きかも🤔)
小説を書く(これが一番のセルフヒーリング)
日常生活をていねいに。(リアルそのものですから。)忙しさにはだいぶ慣れてきたけれど、気を抜かずていねいにこなす
🌺 むすび〜本へのリンク
最近研究が進んでいるらしい、自閉症やうつ病と、腸内細菌の関係についての説明も、とても興味深かったです。"第2の脳"と呼ばれる腸内環境を整え、適切なビタミン(葉酸、B12など)やミネラル(Mg、Ca、Znなど)を摂ることで、脳のホルモンバランスを整えることができるそうです。
また、たとえば、いじめられた記憶が消せない、という人への対処法(記憶の置き替えetc.)も、悩みを持つ方には助けになるのではと思います。
「なぜかわからないけど、とにかく不安なの。自己否定しちゃうの。イヤなことばかり思い出すの。毎日が反省会なの」という方に、ちょっとおすすめの本でした(◔‿◔)♡
大嶋信頼さんの本もよかったです(^^)/ 大嶋さんは、心理学系の本の中ではずいぶん人気が高いみたい(◍•ᴗ•◍)✧*。
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