点字ブロック🐾walker｜そして『沙漠の花』
（ふたつの記事に分けた方がよかった...と後で思いましたが、もう眼が疲れたのでこのままm(_ _)m）
わたくし、訳あって、点字ブロックwalker なのです(^^)
白杖は持ち歩いてはいなくて、守り神的におうちに置いてあります。
点字ブロック🐾walker
先日、原民喜さんの詩碑の件で平和公園に行ったときに、点字ブロックに感動したので、（後日）写真を撮りに行ってきました。
一般的な点字ブロックというと、黄色のビニール素材や吹き付け塗装、また、ベージュなど周囲の舗装にあわせたタイル、などでしょうか。
私の眼はコントラスト感度が悪く、かつ眩しがりなので、晴れた日の屋外は五里霧中ならぬ五里"光"中。その中で点字ブロックを見分けるのはなかなか難しいこともあります。（だから余計に冬が好きなのよ💕）
特に、サングラスをかけると暗すぎるし、外すと眩しいような、微妙な晴れの日は、対処しにくいお日和です。
（注）視覚障害は、個人差、バリエーションさまざまです♡
ですが、あまりにも原色のイエローが敷いてあると、発見しやすいものの、美観の意味で心苦しい気持ちになることも（私が敷いたわけじゃないけど、見つけやすさへのご配慮ですから）。
その点、前掲写真の点字ブロックは、白とグレーのモノトーンでコントラストもくっきり、かつ、周辺のタイルの色味と同系色なので統一感もあります。
比喩的に）日本中つながっている。海はあれども、世界中...と言ってもいいのでしょうか？(^^ゞ
↓所変わって、広島市中区・縮景園前の通り。この点字ブロックも、雰囲気が良く、わりと見つけやすい。雨の日は石畳が黒ずむけれど、それでもほどほどに見えます(^^)/
英語では、Braille blockと呼ぶそうです(^^)
...点字ブロックについてはここまでです。また今度、気になる点字ブロックがあったら写してきます(^^)/
《花幻忌》🌸です
さて、ここからは、原民喜さん。
本日が《花幻忌》なので...
この頃すっかり原民喜さんloveなので、平和公園に行くと写真を撮りたくなる...💕
（平和公園って、広島中心部の繁華街に隣接しているのです。お買い物のついでに立ち寄れるエリア。）
（話が逸れますが）原爆ドーム前で、ボランティアガイドさんたちが、署名の呼びかけをしていたので、私も賛同してきました。《核兵器禁止条約の批准》。
「どちらからいらっしゃいました？」と声をかけられることの多い、平和公園界隈です。地元民は逆に少ないのかしら？
『沙漠の花』💐
さて、《花幻忌》にふさわしく、引用して偲びたいと思います。『砂漠の花』。
短い手記のような随想なので、全文をペーストしたいほどですが、青空文庫に譲りますm(_ _)m
これを読みながら、ふと、"原爆の災禍に遭わなかった原民喜さん"が書いた掌編なのではないか...そうだったらよかったのに...なんて儚く夢想してみたり。
何かを声高に唱えるのではなく、ひとりごとをつぶやくように...自分の内側に向かって深く潜り、旅をしていくような精神性がツボです♡ 頭でっかちなところがないのも好き。
（以下、空行は私が挿入しました。読みやすさのため）
明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えてゐるやうでありながら、きびしく深いものを湛へてゐる文体、夢のやうに美しいが現実のやうにたしかな文体……私はこんな文体に憧れてゐる。だが結局、文体はそれをつくりだす心の反映でしかないのだらう。
私には四、五人の読者があればいゝと考えてゐる。だが、はたして私自身は私の読者なのだらうか、さう思ひながら、以前書いた作品を読み返してみた。心をこめて書いたものはやはり自分を感動させることができるやうだつた。私は自分で自分に感動できる人間になりたい。......（略）......
「私はまるでどことも知れぬ所へゆく為に、無限の孤独のなかを横切つてゐる様な気がします。私自身が沙漠であり、同時に旅人であり、駱駝なのです」と、作品を書くことのほかに何も人生から期待してゐないフローベールの手紙は私の心を鞭打つ。
昔から、逞しい作家や偉い作家なら、ありあまるほどゐるやうだ。だが、私にとつて、心惹かれる懐しい作家はだんだん少くなつて行くやうだ。
私が流転のなかで持ち歩いてゐる「マルテの手記」の余白に、近頃かう書き込んでおいた。昭和廿四年秋、私の途は既に決定されてゐるのではあるまいか。荒涼に耐へて、一すぢ懐しいものを滲じますことができれば何も望むところはなささうだ。
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