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記憶を消したい


ある一連の記憶を消せるように
頑張ってはいるものの
何だか報われない気がして、
それならいっそ命を落とした方が
楽なのではないかと思う。

何のために今生きているのか
分からなくなってしまった。

一連の記憶はいつかの私にとって
大切にするものになると思っていた。

こんなはずじゃなかったと思う。

今まで築き上げてきたものが
一瞬の拒絶によって壊されてしまった。

壊されたことなんて今まで何度もあった。

でもそれは嫌だと踏ん張って
築き直してきたのに。


今の私には一連の記憶なんて必要ない。

忘れないといけない。

新しい記憶の種を早く見つけないといけないのに
探しても良い思いになんてならなくて、
病んで、
結局何で私は生きているんだろうとなる。


どうやったら特定の記憶を
無かったことに出来るんだろう。

物理的に消せても、
心はどこかで記憶を呼び起こすように求めている。

消せない記憶を見つけて
わっと泣きたくなる自分がいる。

無かったことにするために
代わりを探すしか方法がないのは分かっている。

でももう怖いのだ。

人を信じることが怖いんだ。

またどこかで裏切られるんじゃないかと、
理由の分からない裏切りが
1番怖いんじゃないかと。

ああ、もう忘れたいのにまた考えている。


私はやっぱり幸せになれないんだろうか。

自分で幸せにするなんて、
この私が出来るわけがない。

誰かに幸せにしてもらうことしか望んでいない。


嫌なことがあって忘れられなくて
本当だったらずっと沈んでいたいのに
皆の前ではいつもの明るい私で
いなくてはいけないことが辛くて
そろそろ限界が来そうだ。

誰が助けてくれるんだろう。

誰が私を生かしてくれるんだろう。


早く、早く楽になりたい。


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