日々に碇を降ろす
毎日走るように過ぎていく。
いかに家事・育児・仕事をうまく両立させ、停滞させないか。
やるべき事柄のリストアップであったりそれらを行う順番であったり、をぐるぐると頭の中で考えを巡らせている。
だから、今というより来たるべき近い未来が滞りなく進むようにばかり考えているとも言える。
仕事単体でもそうだ。
老人ホームに入居されてる方や透析施設に通われている方など、一度に沢山の患者さんの処方箋がやってくる。
それに迅速に対応する為に、いつもそれほど処方が変わらないであろう患者さんの薬に関しては、予め準備をしておくのだ。
実際に医師から処方がきて、多少の手直しはあるけれど。
常に先を先を見て、心をそちらに向けるばかりの生活。
先を見据えて準備をしておくこと、リスクをなるべく避けるべく動いておくということは、確かに必要なこと。
でもそればかりの生活をしていると、まさに“心ここに在らず”となる。
◇ ◇ ◇
今までにも、何もしない日を作ったり、手書きで文字を書いたりなど、時間の出来たときにしてきた。
それと同じようにそんな慌ただしい生活に、そっと碇を降ろせるもの。
“今ここ”に心と身体を繋ぎとめておくもの。
それは、noteを書くことだ。
mixiやブログ、FB、今までにいろんなSNSをしてきたけれど、
私の中でnoteはまた違う趣があると感じている。
実際の友達とつながる、また自分の病気について悩みを打ち明けたり、同じ病気の人と繋がる。今までのSNSではそのようなことをしてきた。
でもnoteは、リアルに出会えた人との交流ではない。病気のことについての悩みや交流の目的でも書いていない。
個人情報だだ漏れの近況報告もしてない。
私がnoteを特別視している理由は、自分の心で感じたこと、頭で深く考えたことをリアルな友達ではなく、noteという世界にいる方々との交流を通じ、自分なりの表現に乗せて綴っているからだ。
走るように過ぎていく日々の中で感じたことを忘れないように書き留める。流されて行かぬよう、日々に、今ここにしっかり繋ぎとめておく碇のように。
こうやってnoteを書かねば、そして読んで下さる方々がいなければ、私の生活はただ忙しいだけの、先ばかり見て今を生きていないものになるだろう。
だから、こうやって時間を割いてでもnoteを書く。
生きる営みの一部といっても過言ではないだろう。
立ち止まって、書いて、記録して。
後から読んだら恥ずかしいことも書いているかもしれないけれど、それが今の私。
今の私がたくさん連なってきっと未来の私がいる。
仕事や家事育児で未来を見据えて先回りで行動できたとしても、私自身は先回りなんか出来ないのだから。
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