サービスで伝えたい価値の解像度を上げていく過程(前編)
前回の、「【開発日誌】ユーザー体験をどう設計するか?学びと考え」ではコンセプトをサービス仕様に落とし込むためにどうするか?という点で気づいたことを書きました。
今回は、その気づきを経て実際のサービスに落とし込んでいった過程を書きます。
前回書いたコンセプトの振り返り
こちらが今回のサービスを通して自分が実現したいコンセプトです。
具体的なユーザーとしては、すでにチームやリーグに所属して頻繁に活動しているチームではなく、メンバーや練習試合相手に苦戦している成熟前のチームを想定しています。
過去、私自身大阪で社会人フットサルチームを立ち上げたことがあります。その際の課題感を軸に今回の企画を作成しました。
また忙しい社会人がわざわざサッカー/フットサルをする理由は、下記があるのかなと前回仮説を立てました。
ここまでで自分の中のコンセプトは言語化できました。しかし、まだ解像度が低く具体的にユーザーの困り事が見えていません。。
漠然とした課題をマップで深堀りする
そこでまずは下記のブログを参考にしながら社会人がサッカー/フットサル活動をする前後を含めた行動や思考をマップにしました。
サッカーやフットサルをプレーしたくてもできていないという友達は私の周りにも大勢います。しかし、その人たちは本当に日常的にプレーしたいと思っているか?プレーしたいと思っているならそれはなぜか?
ユーザーがそう言ってたとしてもただ鵜呑みにするのではなく、なぜなのかを常に考える。ユーザー体験というとついついそのサービスに触れている時間だけ考えてしまいがちになるが、その前後ひいてはそれがある日常も含めてユーザーがどう感じるかを深く考察する必要があります。
手を動かして言語化してみる
実際にこのマップの作成を通して気づいた点は下記です。
ここでの発見は、「私が思っているより活動に対して熱意はない」ということです(笑)もちろんボールは蹴りたい。でも積極的に相手にコンタクトを取ったりメモや動画撮影の雑務をこなしたりするわけではない。
でもここに気づけたのはむしろ良かったです。なぜなら今後サービス設計をする過程で、「ユーザーはもちろん乗り気だ!」という設計ではなく、「ユーザーにワクワク感じて行動してもらうにはどうすればいいか?」という目線で設計しなければと思えるからです。
体験の全体像を考える
では、「社会人サッカー/フットサルを日常的に楽しむ人を増やして、人の人生に小さな幸福を増やす」かつ「ユーザーにワクワク感じて行動してもらう」にはどうすればいいかを考えていきます。
具体的にやったことは先程作ったマップも持って想定するユーザーに話を聞きにいくことでした。私の場合、友人に社会人サッカー/フットサルに関わる方がたくさんいるのでその方々に話しを聞きました。
〜〜 いろいろメモ 〜〜
自分の中である程度仮説を立てているので、ユーザーインタビューもスムーズに進められました。自分と相手の感じ方のギャップを確認したり、自分のアイデアへの反応をもらったり。
ここでも改めて気付かされたのは、「サッカー/フットサルをプレーすることが目的ではなく、プレーすることを仲間と集まる手段として感じている人も大勢いるということでした」。
ただ試合ができれば良いというわけではなく、チームがどんな活動ができれば所属する選手がより幸せになるかを考えてサービス設計しなければならないと感じました。
そこで私が考えたのは、下記2点を実現する機能を作ることでした。
単純にWEBで他のチームが検索できるサービスを作りたい、というところから少し解像度が上がってきました。
とここでそろそろ2000文字を超えそうなので(笑)続きは別noteにまとめたいと思います。
ここまでユーザーが感じる課題の深堀りとサービスが提供すべき体験の解像度を上げる作業をしました。次回は、体験の全体像をより詳細機能に落とし込んでいく過程をかければと思います。
長くなりましたが最後まで読んでいただいた方、誠にありがとうございましたm(_ _)m
続く... _φ( ̄ー ̄ )