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感謝の気持ちを積み重ねるジャーナリングで日々の充実を

人と共に生活するうえで、「感謝を伝える」ことは欠かせない。
ただ、生活に追われる中で、なかなか感謝を言葉にできないときもあるだろう。
そんなときでも、ジャーナリングで日々の出来事を振り返り、感謝の気持ちを文字化するだけで、自分の心を穏やかに整えることができる。
ここでは、感謝を習慣づけるジャーナリングのメリットや具体的な方法を紹介する。



1. 感謝の習慣がもたらす効果

  1. ポジティブな気持ちの強化
    多くの研究で、感謝を意識的に書き出す「感謝日記」などが楽観性や幸福感の向上に繋がると報告されている。
    たとえば、感謝日記が不安や抑うつ症状を軽減したというデータもあり、精神的健康の向上に一定のエビデンスがある。

  2. 良い出来事にフォーカスできる
    感謝は「自分にとって好ましいこと」を思い出す行為でもある。
    感謝を書いていると、“今日はこういういいことがあった”という事実を再認識するため、ネガティブ思考に陥りづらい。

  3. 自分のポジティブな一面を再確認できる
    感謝するという行動自体が、「自分は他人や環境にありがとうを言える余裕がある」という肯定的な気持ちにも繋がり、自尊感情を育みやすい。

感謝を示すことの効果に関しては、以下の記事もご参考に。


2. ジャーナリングで感謝を継続するポイント

  1. 小さなことでも書く
    「些細だな」と思うことでも大丈夫。コーヒーが美味しかった、天気が良かった…など、ほんの少しの嬉しさや有り難さを記してみる。

  2. 人以外でもOK
    家族や友人などの人間関係だけでなく、自然や環境、日常のモノに対する感謝も積極的にピックアップする。
    「この公園が近くにあって助かる」「暖かい部屋があるおかげでリラックスできる」など、なんでも構わない。

  3. 朝か夜、ジャーナリングの一部に組み込む
    日々のジャーナリングのなかで必ず一つ「感謝」項目を作るとよい。

    • たとえば「今日の感謝リスト」として一行書き足すだけでも効果的。


3. 感謝から生まれる好循環

  1. 周囲との人間関係が円滑になる
    「この人に感謝してるな」と気づけば、次に会ったときにお礼を伝えたり、気遣いの言葉をかけたりしやすくなる。
    感謝を受け取る相手も嬉しいため、お互い良い気持ちで過ごせるように。

  2. 日々の良い出来事を見つけやすくなる
    感謝の“アンテナ”が立つことで、「あ、これもありがたいな」と自動的に気づきやすくなる。負の要素ばかりに注意が向かなくなるのは大きいメリットだ。

  3. 自分を肯定しやすい
    「感謝を書ける自分って、意外といろんな物事を見られてるんだな」と感じれば、自分を責めずに済む。
    感謝は他者への気持ちであると同時に、自分に対してもポジティブな視点を広げてくれる。


4. 実践例:感謝をジャーナリングに取り入れる方法

  • 日常の1行感謝
    毎日書く日記の最後に、「今日のありがとう」を箇条書きで1行追加。
    例:「コーヒーがおいしかった」「子どもが笑顔で声かけてくれた」「同僚が手伝ってくれた」など。

  • 週末や月末にまとめる
    1週間または1ヶ月ごとに、どんな感謝を書いていたか読み返す。特に印象深い感謝をリストアップしてみると、自分の幸せのパターンが見えてくる。

  • 実際に相手に伝える
    「あの時ありがたかった」と気づいたら、直接感謝の言葉を伝えたり、メッセージを送る。ジャーナリングが人間関係をより温かくしてくれる。


5. おわりに

「情けは人のためならず」という言葉があるが、こうして考えてみると、「感謝は人のためならず」とも言えるのではないだろうか。実際に書き続けてみると、感謝しているのは相手に対してであっても、自分自身の幸福感や心の余裕を生み出す効果が大きいと感じられる。

もちろん、「自分のために感謝する」となると目的が違ってしまい、真の感謝の念を持てなさそうだが、感謝することに、自分にも良い効果がある、というのは自覚していても良いだろう。

ジャーナリングのなかに“感謝”の項目を組み込むだけで、日常のありがたさを再認識し、ストレスも軽減しやすくなる。
面倒なルールは不要。最初は「今日は○○してくれた人にありがとう」の一行から始めれば十分。
ぜひ今日から、日々の感謝を積み重ねるジャーナリングを試してみてほしい。自分も周りも嬉しくなる、小さな習慣の効果を実感できるだろう。

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