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【栄養学的に】糖質が多いという事を考えよう

糖質の概要

炭水化物とは栄養学上で「体内で吸収できる糖質や糖類+吸収できない食物繊維」となり、生物学上では糖類およびその誘導体の総称となります。

学問のジャンルにより捉え方は変わるので注意が必要です。

炭水化物の中で、【糖質】は最もエネルギー源として使われやすく、からだや脳を動かす即効性の高いエネルギー源です。
また【食物繊維】は腸内環境を良くし、血糖値の調整をする等活躍します。

糖質が不足すると「脳に必要な栄養素が届きにくくなり、機能低下をおこします
また、足りないエネルギーの補填に筋肉や脂肪が分解(カタボリック)されるので、「糖質を摂らなければ痩せる」という事になります。

しかし、即効性の高いエネルギーが不足するという事は、お仕事や勉強などで頭をフル回転させたり、スポーツや筋トレ、日常生活などで筋力発揮を行ったりするような場合は、エネルギー不足で充分にパフォーマンスが発揮できない可能性があります。
諸説ありますが、必ずしも糖質は不要なものではありませんので、不足には気を付けたいところです。
特に、ボディメイクをされている方でには必要で、筋肉を膨らましたり筋合成を行うのに必要なのは勿論、除脂肪しながら筋肉を残すのに最重要と言ってもいいので、上手に摂取できるテクニックを学んでおきたいところです。

簡単に炭水化物に関してまとめてみます。

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糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB1(豚肉やレバーに多く含む)などが必要で、他栄養素とうまく組み合わせて食べる事で代謝が高まる一方、ビタミンなどの不足でも糖質がエネルギーにならずに不足したり、蓄積してしまう可能性がある、という事になります。
お米やパンをたくさん食べているのに、体内では不足していることになる。
妙な話ですが、実際によくある話です。
では、エネルギーにならなかった糖質はどうなるのか?それこそが過剰摂取という事です。

競技などの場合どうなるか?

筆者の体験談ですが、ボディビルの大会に初出場するとなった際に栄養摂取の計算をしてくださった方が、バリバリのドーピング愛好者でして、その内容(糖質のみ)がこういう感じでした。

〇シーズン前の大きくする時期 糖質(体重×18gで計1620g)

〇減量期⦅6ヵ月⦆糖質(最初の月が体重×16gで、毎月2~3g程減らし、5ヵ月目はほぼゼロ、6か月目は前半は増やし、中盤は0にし、後半は最初の月くらい摂る) みたいな感じでした。

結果は大失敗で腎臓機能が元々良くない僕は、大会後、即入院みたいな状態でした。

ボディビルの食事法も年度により多少の流行りもありますが、彼らは様々なテクニックで筋肉の感受性を高め、筋肥大を行う専門家であり、インスリンなどを外部からも取り入れたりしている訳です。

つまり、ドーピングユーザーの方のやり方をそのまま真似したのはうかつでして、身体の回復には非常に時間がかかりました。

特に筆者は相撲部屋に長い期間おりまして、毎日8~10時間ほども空腹で稽古をしていたために、脂肪細胞への感受性が高くなっているのもあり、プロビルダーとは真逆のタイプであります。※実際に相撲部屋では米をたくさん食べれば太れる!みたいな指導をされてました。

しかし、時間をかけて身体作りをかけていったら、今では糖質を相当な量(体重×16g以上)摂取しても太らず、何なら痩せる位になってます。

よく糖質制限か?脂質制限か?と議論されますが、バックボーンや今行っている運動内容でも結果は全く変わってきますので、注意が必要ですね。

当記事では、どういう方がどのくらいの量を摂るのが適切か?という部分を特に記載しています。

ではここからが摂取量の具体的な説明となります。

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