「The Son 息子」これは温かなホームドラマではない。
親だって初心者で人間で。
息子だって初心者で人間。
映画「The Son 息子」を鑑賞しました。
ヒュー・ジャックマン主演の家族ドラマです。
強烈に心にフックする作品でした…。
これを観て何も思わない人はいないんじゃないでしょうか。
かなり豊かな学びとショックのある映画です。
今回の記事は、映画「The Son 息子」をより楽しく味わうための解説記事です。
STORY
一見、温かなホームドラマが始まりそうなあらすじじゃないですか?
でも全然違うんですよ…!
それでは今作を深く味わうための見どころの解説に参りましょう!
「ファーザー」に続く家族三部作
監督は初監督作「ファーザー」にて、第93回アカデミー脚色賞を受賞したフロリアン・ゼレール監督です。
今作は「ファーザー」に続く『家族三部作』のひとつであるとされています。
「ファーザー」はアンソニー・ホプキンスが認知症の老人を見事に演じており、認知症患者の視点や思考を味わえるとんでもない作品でした。
今作「The Son 息子」でも、アンソニー・ホプキンスが出演しています。
出演時間は僅かでしたが、メインとなる登場人物ヒュー・ジャックマンの父親役として、かなり印象に残る演技を見せています。
これはもう期待していただいて間違いありません。
もちろん、ゴールデングローブ賞にノミネートされた主演のヒュー・ジャックマンの演技にも注目です!
いい意味で期待を裏切る
前作「ファーザー」は一見ホラーなのか、サスペンスなのか、それともドラマなのか、最後まで分からない作品でした。
観終わった後でも、胸がざわつく。そんな映画です。
「The Son 息子」も、かなり私のイメージと違いました。
「ファーザー」同様、どのようなジャンルの作品なのかは、最後まで観ないとわからないものでした。
ポスターやヒュー・ジャックマン主演という印象から、ある程度爽やかな家族ドラマを想像していました。
まあ「クレイマーVSクレイマー」くらいのシリアスさだろうと。(「クレイマーVSクレイマー」はDVDを持っているほど好きな作品です。決して否定ではありません)
しかしながら、そんな私の考えをガーーンと打ち破ってきました。
「ファーザー」並みの、いやそれよりも上かもしれない衝撃です。
観る人によって解釈が変わる
今作では、真相がわからないシーンというのがたくさん散りばめられています。
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