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「見知らぬ乗客」ヒッチコックはユーモアと恐怖を合わせるのが巧い
回転木馬のシーンは、他の映画にはないスリルとシュール
映画「見知らぬ乗客」を鑑賞しました。
アルフレッド・ヒッチコック監督の作品で、代表作「サイコ」より少し前に公開されました。
今作には、名作「サイコ」に繋がる様々な要素がふんだんにこもっています。
「サイコ」との繋がりを除いても、非常に面白い作品で、特にサスペンスドラマとユーモラスな演出の融合がとても秀逸です。
STORY
アルフレッド・ヒッチコック監督が、「太陽がいっぱい」で知られるミステリー作家パトリシア・ハイスミスの同名小説を映画化。探偵小説作家レイモンド・チャンドラーが脚色を手がけ、交換殺人を持ちかけられた男の恐怖を描く。テニス選手のガイは、不貞な妻ミリアムと離婚して上院議員の娘アンと再婚することを望んでいた。そんなある日、ガイは列車の中で見知らぬ男ブルーノから話しかけられる。ブルーノはなぜかガイの事情を良く知っており、ミリアムを殺す代わりにブルーノの父親を殺して欲しいという“交換殺人”をガイに持ちかける。ガイは相手にしなかったが、その後ブルーノは本当にミリアムを殺害し、ガイにも殺人を実行するよう付きまとう。
サイコな人間
「見知らぬ乗客」には、ブルーノというサイコパスが登場します。
これはもうかなりダイレクトに、「サイコ」へと繋がる登場人物ですね。
常識の通用しなさは、ノーマン・ベイツよりも上かもしれません。
精神的な不安定さの他に、さらに「サイコ」と深く関わっているポイントがございます。
母親との関係
「見知らぬ乗客」のブルーノも、「サイコ」のノーマン・ベイツも、母親に強く固執や依存しているような描写が観られます。
ヒッチコック監督自身も、母親に二十歳になるまで監視され続けたそうです。
「鳥」にしてもそうですが、ヒッチコック監督が母と息子を表現するときは、かなり自身の経験を投影しているような印象があります。
必見のシーン3選
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