『真夜中の虹』このストーリーで笑えるのはすごい
映画『真夜中の虹』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。
本作はフィンランドの巨匠アキ・カウリスマキによる1988年の作品で、労働者三部作と呼ばれる作品の一つです。
『真夜中の虹』は、特にユーモアセンスが光る作品です。
失業者とシングルマザーを中心に据えています。女性には子どももいます。
前作『パラダイスの夕暮れ』とは違って、ノワールみが強いんですよね。結構ドキドキする。
盗んだり殴ったり脱獄したりと、結構な犯罪行為をするんですが、どこかユーモラスだから恐くないし許せちゃうんです。
終わり方が心地いいです。「オーバー・ザ・レインボー」が流れるラストにじんときます。タイトルの回収ですね。
邦題もいいんですが、原題『Ariel』の伏線回収も素晴らしいんです。
主演はトゥロ・パヤラ。ヒロインはスサンナ・ハービスト。(私はこの人が一番好きかも)
マッティ・ペロンパーもいい役で出演しています。相棒的な登場人物が底なしにいいやつという点は『パラダイスの夕暮れ』と同じですね。