『暗殺の森』正常を求めた男
『暗殺の森』
普通になりたい男と、自分らしく自由であることの比較を訴えかける映画でした。
本作ではところどころ、フランス国旗を思わせるカットが映りこみます。
また、登場する2人の女性。
これらは、自由を象徴しているものだそうです。
それに対するように、主人公マルチェッロが自分を閉じ込めていることを示唆するように、鉄格子や部屋の中に閉じ込められたように見せるカットが何度も映ります。
正常に、普通に。生きていきたい。
だから「私、おかしいの」という娼婦を抱きしめてしまう。
そしてラストシーン。
彼は、自身を見つめ直すと。
はたして彼はこれから、自分らしく生きていく道を選ぶのでしょうか。
また、本作はヌーヴェル・ヴァーグの雰囲気も強く漂う作品です。
そのため、あまり意味のないシーンでも、何かカッコいいんですよ。