MY STORY#2 親の言いなり人生で、運命の人とも婚約破棄したの巻
夏の冒険
前回からの続き。
ボロ雑巾のように、
身も心もボロボロで中学校の先生をしていた私。
(仕事内容は、子供もかわいいし
やりがいはあったのだけど、
なんせ自分を犠牲にしてやってたから、
苦しかったの。)
残業時間は月100時間ほど。
なぞに働きすぎていた。
土日も部活だから、唯一の楽しみは、
親友といく夏休みの旅行だった。
一年目の夏は、富士山に登り。
二年目の夏は、屋久島に行った。
・
その屋久島で、運命の出会いを果たすのだ!
屋久島での運命の出会い
ある民宿で出会った男性。
翌朝、私たちは縄文杉に登る予定だというと、一緒に行って案内してくれるとのこと。
彼は、屋久島は何回目かで、
とても慣れている様子だった。
三岳(屋久島の芋焼酎)を飲みながら、
いろいろ話して仲良くなった。
そしたらなんと、
近所に住んでいることがわかって。
遠く離れた屋久島で、
車で30分ほどのところに住む、
趣味の合う男性に出会えた奇跡。
あれ、これって、運命。。。?❤️
翌日屋久杉に会い、
苦しい思いも一緒に乗り越えて、
まさに吊り橋効果で心臓ドキドキ。
頼り甲斐あるしと、
まんまと連絡先を交換して、
戻ってからも会うように。
お付き合いが始まり、
その間もいろんな冒険をし
(北海道縦走もした。利尻岳にも登った。)
いろんな思い出を作った。
そしてロマンチックな彼は、
再び訪れた屋久島で、
プロポーズをしてくれた。
大好きな屋久島。
出会いの場所の民宿。
満点の星空。
なんて、なんて、
極上のシチュエーションなんでしょう。
(このときは驚きすぎて恥ずかしすぎて、
ちゃんと返事ができなかった。)
プロポーズもされたので、
両親に会わせようということで、
話を持ちかけた。
今まで彼氏というものを、
両親に紹介したことはない。
いつも、【父の基準】に達しているか、
分からなかったから。
顔合わせ
やらねば結婚できないから、
やるしかない。
父と、彼と、私の3人で、レストランに行った。
すっごい緊張した。
食べた料理のことは、よく覚えていない。
覚えているのは、その翌日の父からの申し出のことだけ。
・
神妙な表情で話をされた。
「のり、のりの気持ちは尊重したい。
でもこれは言わないと後悔するから言わせてくれ。
俺は結婚には反対だ。」
。。。。。。。。
ガーン。。。。。。。。。
いやね、父に反対されても結婚はできるよ?
でもね、私は、みんなに祝福されて結婚したかったの。
いやもっと言うと、父には認められたかった。
いつも判断が正しい父(と思っていた)に言われてしまっては、
その反対を押し切ってまで、結婚することはできなかった。
父の言いなり
それから、ずっと泣いて暮らしていた。
しばらくお付き合いはしていたけど、
私の不自然な態度に気づき、
相手の方から別れを切り出された。
その日はもう終電もなく、
母に泣きながら電話をし、
彼の家の最寄りの駅に迎えに来てもらった。
何も言わずになく私を、
黙って家まで連れて帰ってくれる母。
娘の悲しそうな顔を見て、さぞかしいたたまれない気持ちになったことだろう。。
もうこんな人生嫌だ
父に反対されて、婚約破棄したことが悲しくて悲しくて。
もうこんな言いなり人生嫌だ!と思って、
家を出た。
職場には、実家からも通うことができたけど、
もう実家にはいたくなかった。
・
もう私は、彼以上に好きになる人はいない。
きっと結婚なんて一生できないんだ。
そんなふうに悲劇のヒロインになりながら、
目を腫らして仕事に行っていた。
・
思えば、いつだってお父さんの意見を気にしていた。
大学受験の時も、就職の時も、結婚の時も。
もう大人だし、自分の判断で生きたい!
そんな気持ちでいっぱいだった。
変わるなら今だと思った。
一人暮らしを始めたら、
不思議なもので、すぐに、私を好きになってくれる人が現れた。
年下でチャラついてると思った人が
「結婚も考えてます」
と言ってくれたのだ。
このギャップに、
まんまと私の心は奪われた 笑。
第二話、読んでくださり
ありがとうございました♡
続きます。
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