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『MOMO』原書プロジェクト始動!
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読んでいる。
「時間」とは何かを問う不朽の名作で、おとなもこどもも読むことをオススメしたい1冊だ。
小さい頃読んだ記憶があっても、時が経って読み返すと当時とは違う印象を与える本があるが、
『モモ』はまさにそういう一冊だ。本に ”読みどき” というものがあるならば、今がその読みどきといえるだろう。
岩波少年文庫のファンタジーを30代半ばを越えたおじさんが、電車や公共の場で読むのもいささか勇気がいったが、名作は誰が読んでも名作だと言える。
丁寧に読み終えてなおおじさんの「モモ熱」は冷めない。
そして、ふつふつとある思いが湧いてきた。
原書を読みたい。
ミヒャエル・エンデはドイツ人。作家としての活動は主にイタリアだったが、生粋のドイツ人 Michael Ende(マイケル・エンドではない)
当然、原書はドイツ語である。
それにもかかわらず、なぜか?
私、実はドイツ語少し分かる。正確には以前は少し読めた。
留学経験はないが、大学の専攻で日本で学べる最高レベルのドイツ語を4年間適度に学び、ドイツにも10回以上旅行した。当時は現地で一人でもなんとか生きていけるレベルである。
英語に比べたら、ドイツ語を理解できる日本人はごく少数だと思う。何か役に立つだろうと思って社会に出たが、母国語であるドイツ人もオーストリア人もスイス人も英語がお上手。
仕事で英語を使うことは多かったが、ドイツ語はほぼ皆無、語彙も文法も発音も忘れるばかり。
ドイツ語を学んだ時間を完全に損した気分で過ごしてきた。
『モモ』的に言えば、時間貯蓄銀行で損失勘定として仕訳られる行為だった。
そして灰色の男たちに取り込まれて、時間貯蓄者組合の一員としてそれを当然のように受け入れてきた。
いつしか、私の中からドイツ語はすっかり忘れ去られた。
しかし、今『モモ』を読み、モモという女の子やエンデの問う「時間」に触れて、無駄なことは何もないのだと気づかされた。
むしろ、その希少性を自分の武器にできたらいいと卒業後15年を経った、いまさら思うに至る。
まずはドイツ語を思い出さなければならない。
灰色の男たちから取り戻さなければ!
そのためには荒療治であるが原書を読む。どれだけ時間がかかるか分からない。
その方法で思い出すかも分からない。途中で挫折する可能性も大いにある。そもそも当時ですら『モモ』を読破できるほどの語学力はなかっただろう。
当時の自分すらも超えようとしている無謀な挑戦だ。
手元に準備したのは原書と岩波少年文庫の2冊。
1日何ページ読めるかも分からないが、やってみる。
その途中や結果、得られるものは何か。エンドレスにも思えるチャレンジ。
『モモ』原書プロジェクトはじめます。
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