都バスの定期券。ICカードにするか磁気カードにするかを比較してみた
都バスの定期はICカードか磁気カードかを選択することが出来ます。それぞれ一長一短があります。ICカードと磁気カードを様々なポイントから比較します。(2024年3月25日、執筆時現在の情報です)
本記事では大人通勤用での使用を想定して比較します。
都バスの定期券について
都バスの定期券にはICカード式と磁気カード式があります。
ICカード式は手持ちのSuicaやPASMOなどの交通系ICカードに定期情報を登録し、乗車時にリーダーへタッチして使用するものです。
磁気カード式は定期情報が印刷されたカードを運転士に提示するものです。
IC カードと磁気カードの比較
早速ですが、複数の観点からそれぞれを比較してみます。
乗車方法
乗車方法を比較してみます。
交通系ICカードでは料金箱のカードリーダーにタッチする必要がありますが、ケースに入れたままカードリーダの上にかざすだけなので楽です。
一方、磁気カードでは定期券の向きを意識して持ち上げてわかりやすく運転士に提示する必要があります。一方、混雑時には、料金箱のカードリーダーまで手を伸ばさず見せられればOKです。
携帯性
携帯性を比較してみます。
交通系ICカードでは普段使用しているICカード、またはモバイルSuica、さらにはApple Payでも可能です。
鉄道の定期と共通化が可能です。
一方、磁気カードは、すぐ提示できるように透明のパスケースに入れるか簡単に取り出せる必要があります。
本人以外の利用
家族など本人以外の使用について比較してみます。
執筆時現在、公式ホームページに次の記載があります。
記名式交通系ICカードでは、本人以外のカード使用を禁止しています。例え家族であっても定期券を他人に貸し出すことが出来ません。
一方、無記名PASMOプラスチックカード及び、磁気カードでは使用者が「持参人」となっています。つまり、本人だけでなく誰でも使用が可能であるということになります。友人でも赤の他人でも良いということになります。凄いですね。
価格は同じなので家族や友人へ貸すなど使い方によっては磁気カードや無記名PASMOプラスチックカードの方がコスパはよくなります。
期限切れ
期限切れになった場合について比較してみます。
交通系ICカードではカード自体に使用期限の表示がなく、運賃箱の画面を見るか、発行時に渡されるIC定期券内容控で確認する必要があります。もし、期限切れになった場合は運賃がICカード自身のSF残高から引かれます。その際は運賃箱が「定期期限切れです」と喋ります。発行時に申請すれば定期期限切れになってもSFから引かれないように(エラーになるように)設定できます。
一方、磁気カードではカードに期限が表示されており、簡単に期限を確認できます。しかし、期限切れになっても使ってしまった場合は不正乗車となってしまいます。運転手によっては定期券を提示しても期限を見ていないことがあり、数日後に不正乗車が発覚、増運賃が請求されることになる可能性があります。
ICカードは期限の確認がしにくい代わりに経過しても問題なし。磁気カードは確認がしやすい代わりに経過すると即不正乗車になる。という違いがあります。
再発行
もしなくしてしまった場合について比較してみます。
記名式の交通系ICカードでは再発行の手続きをとることが出来ます。
一方、無記名PASMOプラスチックカード及び、磁気カードは匿名であるので無くしてしまったら再発行できません。
購入場所
磁気カード、カードのPASMO・Suica、モバイルSuica、モバイルPASMOによって購入方法が異なります。
最新の情報は、必ず公式HPをご確認ください。
特筆するポイントとしては下記が上げられます。
磁気カードは現金払いのみ。窓口でしか購入ができない。6ヶ月が買えない
車内では1万円ぴったり(1か月+3日)の磁気カードのみが購入できる
カードPASMO・Suicaは、クレジット払いができる。また、都営地下鉄や日暮里舎人ライナーなどの自動定期券発売機で購入できる
モバイルPASMOは、アプリで購入ができる
ここまで様々な観点で比較してきましたが、結局はこの購入方法の違いのみで概ね選択して良さそうです。
まとめ
以上のように交通ICカード式と紙カード式には一長一短があります。
私は都営バス定期券発売所が通勤経路にあること、提示が楽なこと、貸出をしやすいことから磁気カードを使用しています。