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九段下パルチザン / ビブリオテーク・ド・キノコ・マガジン

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#うでパスタ

放尿|2025-01-30

放尿|2025-01-30

今回は、うでパスタが手短に書く。

一月(いちがつ)が、マジで「アッ」という間に終わる。「ああ……」でも「アッ——!」でもなく完全に「アッ」という間であった。
最近ではこうした月額マガジンを月末にあわてて更新する人がいると嘲笑や冷笑を浴びせる風潮が目立つが、よくない。だいたい人間にはやらなければならないことよりやりたいこと、コストの大きいことより小さいことを常に優先するバイアスが存在するといまや広

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BiblioTALK de KINOKO vol.053のお知らせ|2025-01-16

BiblioTALK de KINOKO vol.053のお知らせ|2025-01-16

この告知は、うでパスタが書く。

年が明け、ひと月がはや半分も過ぎてしまった。
この告知はトイレで書いている。

トイレで、というのは犬の一頭がいままたトイレトレーニング中だからだ。
犬のトレーニングはとにかく成功したらすかさず褒めてご褒美を与えるというタイミング、リズムがすべてで、「二秒しかもたない」と言われる犬の記憶から成功体験がすり抜ける前に褒めることで狙った行動を強化していく、というのが一

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BiblioTALK de KINOKO vol.052のお知らせ|2024-12-25

BiblioTALK de KINOKO vol.052のお知らせ|2024-12-25

この告知は、うでパスタが書く。

メリー・クリスマス!
宗教や慣習上の多様性に配慮して「ハッピー・ホリデー!」と声をかけるのが北米では概ね都市生活上のマナーになっている、という話にはもう耳にタコができた方もおおいだろう。実際、この話はその通りだ。そして先日ご紹介した「西洋の敗北」でエマニュエル・トッドが西洋の衰退を招いた堕落の本質をニヒリズムと呼び、そのほとんど唯一の社会的要因(政治的や経済的では

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夢見た世界のただなかで|2024-12-23

夢見た世界のただなかで|2024-12-23

今回は、うでパスタが書く。

バズと結婚はみんな「してみたい」というが、一度すると「一度でいい」ともいう。結婚にまつわるジョークは文字どおり古今東西を問わず枚挙に暇がなく、“HA HA HA……”と自分も笑ってみたくて一度は結婚するのだろうが、いざそのときにはもう笑い事ではなくなっている。しかしそうやって笑顔の消えた日々で既婚者を万力のように絞り上げていくと、また一滴の秀逸な結婚ジョークが生まれる

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書店、逝く。|2024-12-11

書店、逝く。|2024-12-11

今回は、うでパスタが書く。

さて、今年もはや十二月になってしまった。
年始に立てた目標は結局ひとつも貫徹されることがなく、というか一月も早いうちに全部潰えてしまったのだが来年もまたやろうと思う。
いまはとにかく感謝感謝、感謝感謝感謝感謝感謝、感謝です。

なかには本来(本来?)今ごろはもうこの世にいなかったかもしれない人までが生きて年越しをしようというのだから不思議なものだ。どう考えてもうまくい

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BiblioTALK de KINOKO vol.051のお知らせ|2024-11-21

BiblioTALK de KINOKO vol.051のお知らせ|2024-11-21

この告知は、うでパスタが書く。

「なんか寒くなると著名人が死ぬよね」という話をネットで見かけた気がするが、本当に訃報のない日がない日々だ。
幸か不幸か私は著名にせよ無名にせよ誰か他人に何かを仮託するという生き方をしてこなかったのでショックはあまりない。ただし何回か前の配信でミュージシャンのさユりさんが突然亡くなったのは結構驚いたという話をしてしまっており、結局は単に著名人を著名にした作品の数々に

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BiblioTALK de KINOKO vol.49のお知らせ|2024-09-26

BiblioTALK de KINOKO vol.49のお知らせ|2024-09-26

この告知は、うでパスタが書く。

まず何よりも、税務調査が進行中だ。本当に面倒である。これが法人のことなら経理を頼む面々と税理士に丸投げして結果だけ受け取ればよいのだが(そうでないこともあるし、そのうちそうなるのかもしれない)、なにしろ個人のことになると経理が全部にタッチしているわけではないので、とにかく地上百メートルぐらいまで打ち上がったバレーボールがこちらのコートへ落ちてくるまでのあいだに、も

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BiblioTALK de KINOKO vol.048のお知らせ|2024-08-29

BiblioTALK de KINOKO vol.048のお知らせ|2024-08-29

この告知は、うでパスタが書く。

隠すことでもないので言えば、昨日の誕生日で47歳になった(と思う)。
「その歳であのツイートを……」というのは自分でも感じることだが、歳をとるというのは結局この程度のことであった。大人が大人ぶるのは若い者に対して超えられない壁を築くための権力仕草にすぎないという確信が年々強まっていく。私にその壁はない。どこからでもかかってきなさい。

妻からあらかじめハロのナイト

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大声|2024-08-25

大声|2024-08-25

今回は、うでパスタが書きます。

夏の全国高校野球選手権大会が開催中です。終わりました。
スポ根の原点にして頂点ともいうべきこの大会へのファンや関係者の極めて粘度の高い執着と、それによって解決されないままになった数々の福祉にまつわる諸問題については、ここへ来てふたたび世界へひろまる「結局男は身体と根性なのじゃないか」「最後は暴力なのではないか」といった反動的な風潮のなか、そろそろまた本格的に無視さ

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リトル・パーティー|2024-08-08

リトル・パーティー|2024-08-08

今回は、うでパスタが書きます。

しばらく前に、phaさんという人の「パーティーが終わって、中年が始まる」という本がネットを中心に話題になっておりました。言うまでもなくネットが中心である私の生活においては、まさにいっときその話題しか目に入ることがなかったわけであります。

読後感としてはだいたい30代の方が、非常に主観的な表現で描き出された「確実にまもなくやってくるつまらない近未来」に衝撃を受け、

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あたらしい街|2024-07-28

あたらしい街|2024-07-28

今回は、うでパスタが書く。

ロンドンやパリ、ニューヨークはその街がそれぞれ世界に栄華を誇った時代のショーケースとしていつまでもそのままであり続けているが、東京だけは別であるという記事がありました。つまり東京はいまも常にアップデートをつづけており、外国人には訪れるたびにあたらしい顔を見せるということです。外国人に限らず、しばらく海外に暮らしていれば日本人にも分かる感覚であろうと思います。

東京が

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BiblioTALK de KINOKO vol.047のお知らせ|2024-07-27

BiblioTALK de KINOKO vol.047のお知らせ|2024-07-27

この告知は、うでパスタが書く。

“Show must go on”かどうかははっきり言って人によるし、時と場合による。だがここにいる限りは“Life goes on”なのだ。mustでもmayでもwouldでもなく、三単現のesが付いた“Life goes on”なのだ。死者たちは、ここに言葉を挟まない。

すでにお気付きの方もいらっしゃる通り、キノコさんが図書室を整理中である。何がどこまで整理

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逃避と焦燥|2024-07-24

逃避と焦燥|2024-07-24

今回は、うでパスタが書く。

六ヶ月の子犬をもらい受けた。
「もらい受けた」というのは嘘で実際には「子犬代」を支払って明確に「買った」のだが、何か犬や猫を金で買うことについて逆風めいたものも感じるし、いろいろ考えあぐねた末にブリーダーの手もとに残っていた犬を買うことにしたので、一応保護一歩手前か事実上の保護だったことにしたくて曖昧な言葉を使っている。

犬と猫とでは社会状況が大きく異なり、猫は野良

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BiblioTALK de KINOKO vol.046のお知らせ|2024-06-20

BiblioTALK de KINOKO vol.046のお知らせ|2024-06-20

この告知は、うでパスタが書く。

そして今月もまた、何を書くでもないうちに配信がやってくる。
日々揉め事は多く、実りは少ない。
悩めるうちにも子は育ち、蓄えは薄く、私の体力は衰えていく。

では、行ってみます。

毎度いきなりで恐縮だが、本日は2024年6月20日(木)20時頃より、「九段下パルチザン」のYouTubeLIVE配信「BiblioTALK de KINOKO vol.046」を九段下

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