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書店、逝く。|2024-12-11
今回は、うでパスタが書く。
さて、今年もはや十二月になってしまった。
年始に立てた目標は結局ひとつも貫徹されることがなく、というか一月も早いうちに全部潰えてしまったのだが来年もまたやろうと思う。
いまはとにかく感謝感謝、感謝感謝感謝感謝感謝、感謝です。
なかには本来(本来?)今ごろはもうこの世にいなかったかもしれない人までが生きて年越しをしようというのだから不思議なものだ。どう考えてもうまくいくわけがないのに何か毎年なんとか年末まで回っているという、それがもうセンス・オブ・ワンダーをかき立てないとおかしいのだろう。みんなはどう?
あまりにも進歩がないとそれはそれでさすがにメンタル的にキツいので(これ自体自堕落なオタクにありがちな「鬱で自宅にいることがもう鬱」みたいな状態)、今年は五月にFP3級、十一月に愛玩動物飼養管理士2級という資格を取った。ちょっと調べれば分かることだがどちらも「実際に仕事につながることがない」ことで有名な資格で、こんなものを一年にふたつも取れるのは無職の特権だ。来年はFP2級、愛玩動物飼養管理士1級をとって文字どおり愚の骨頂を目指す。
無能な味方ほど怖いものはないとか、無能な働き者は射殺する他ないとか、とにかくネットの風潮というものは無能な人間に厳しい。だが言うまでもなく世の大半を占める無能な人間にいかに問題にならないよう仕事を与えるかが国家・政治のほとんど最大の使命なのであり、昔は定期的にピラミッドを作ったり大仏を建立したりしたようだが、身分制も許されない世の中となっては人の手によりこれを為すことは不適切か、または下品であるということになって、「神の見えざる手」をもって結局はやることをやるのがスマートだということになっている。そう考えるとみずほ銀行の新システム開発にかかった工数が二十万人月とか言われており、「これに匹敵する事業はクフ王のピラミッド以降存在しない」みたいなことが大林組の試算によって表現されていたが、案外みんな「本当のこと」は分かっているのかもしれない。
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