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便太郎・スンガイコーロク
2024年6月27日 09:00
2004年、冬の上海。蒸気の匂いが香る。小籠包を蒸す店。偽DVD屋の屋台。パンク修理のおっさん。竹の足場を組んで改装工事。(ジャッキー映画の世界感)そこで働くスーツ姿の労働者。無音で背後から忍び寄る電動自転車。スカート女子が皆無。外灘の時計台の鐘の音。灰色の街、上海。第一印象は正直あまりよくない。でも、来ちゃったものは仕方ない。中国のノービザ滞在は14日間。それま
2024年6月23日 16:52
参ったなぁ~船長青年酒店以外の宿は調べてない便太郎。雨に濡れるは、宿は無いわ…もう踏んだり蹴たったりとはこの事。アレ?俺は踏んだり蹴たったりして無いよね?踏まれたり蹴られたりが正しいのでは?とロビーで妄想にふける便太郎。と、そこに欧米人カップルが入って来た。便太郎と同様、ため息と舌打ちのワンツーパンチで、無慈悲に満室と断られていた。チャンス到来!おーい!君たち、こ
2024年6月17日 09:00
2004年2月4日朝6時頃だったと思う。上海浦東空港到着。めちゃくちゃドキドキしながら入国審査。入国拒否されたら一巻の終わり…心臓バクバクでいざゆかん。入国審査!アレ?なんかいろいろ聞かなないの?何日滞在とか?中国に来た目的は?とかなんとか?無言でポンって入国スタンプ押してくれた!拍子抜けするほどあっけなく中国入国完了。ほら~大袈裟なんだよ!何が誓約書だ?楽
2024年6月7日 18:52
ドンムアン空港到着。夜中の1:00頃出発の飛行機だったと思う。上海でワーホリだな!まーなんとかなるだろう。そんなかる~い感じで、チェックインしようと列に並んでいた。オレ様の順番である。「窓側の席でお願いしま~す」って言う前に、カウンターのお姉さんが突然、中国のVISAは?って言われた!持ってません!(キッパリ)とオレ様。日本へ戻るチケット無いとチェックインでき
2024年6月4日 09:04
2004年1月微笑みの国タイの首都バンコク。バイヨークスカイ近くのインド人街にあるボロアパートに居候。日本を出て半年。人生を賭けた大一番で得た金は残り10万円ほどになっていた。(※このエピソードはいずれ記すので乞うご期待)南米を目指して日本を出たはずが…いろいろ旅しているうちに資金が枯渇しかけていた。とりあえずバンコクで仕事探して小銭を稼ぐつもりでいた。適当な経歴の履歴書作