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便太郎のおもひでぽろぽろ【第2話】ドンムアン空港での攻防!

ドンムアン空港到着。
夜中の1:00頃出発の飛行機だったと思う。

上海でワーホリだな!
まーなんとかなるだろう。
そんなかる~い感じで、
チェックインしようと列に並んでいた。

オレ様の順番である。
「窓側の席でお願いしま~す」
って言う前に、
カウンターのお姉さんが突然、

中国のVISAは?

って言われた!

持ってません!
(キッパリ)
とオレ様。

日本へ戻るチケット無いとチェックインできません!
は?
なんで?
出来ないものはできません。

第三国へ出国する航空券が無いとダメだと言い張る
お姉さん

マジか?
いきなり出鼻挫かれた…
何とかならないの?
何ともなりません!

そんな堂々巡りを繰り返した。
じゃーキャンセルします。
できません!

(※うちの嫁さま第6話参照
まさか20年後に北京空港で嫁さまとお子さまが同じような目に合うとは…)

その瞬間オレ様の頭の中でカチって音がした。

絶対この飛行機に絶対乗ってやる!

おいおいおいおいお嬢さん。
このチケット偽物ですか?
何故売る時言わないの?
あなたがチェックイン拒否する権利あるの?
キャンセル不可ってどう言う事?

30分の押し問答。
店長呼べよ!とオレ様。
(店長ではないが…)

お偉いさん登場。
またいちから説明。

14日間の滞在はVISA要らないの知らないの?
中国の入国で拒否されるならまだしも、
航空会社に搭乗拒否されるのは納得できない!
しかも、キャンセルも出来ないってどういう事?
なんで売るんだよ!
売るなよ!
そんなチケット!

と必死の交渉。
キャンセル認めるか搭乗させるか決めてくれ!
お願いします!!!
(これってクレーマーですかね…)

しばらくここで待てと店長。
(店長じゃ無いけど…)

落ち着け落ち着け、取り乱すななんとかなる。

と自分に言い聞かせる。

もし、乗れなかったら、
とりあえず戦勝記念塔近くに住む
別の友人宅へ転がり込んでからプランBを考えるか…
インドで悟り開いちゃう?
とか妄想が止まらないオレ様。

カウンターが閉まりかけていた。
ダメだなこりゃ。
別にどうして行きたい訳じゃ無い。
まあ良いか。

もう諦めかけたその時。
店長がオーナーを連れて登場。
(店長ではないし、オーナーでもないのだが)

とにかくお偉いさんが現れた。
便太郎は身構える。

なにやら誓約書を持ってきたオーナー。
もし乗客が入国拒否された場合、
航空会社は、その人を搭乗地まで戻さないといけないらしく、
その時の航空券代を全額支払いますと言う内容。

もしオレ様が、中国で入国拒否された場合、
上海からバンコクまでのノーマル料金の片道航空券代を
支払わなければならないのだ。

恐らくそうなった時点でゲームオーバー
残金は尽きる。
まー不確定な未来を憂いても仕方ない。
その時、考えよう!!!

これサインしたらOK ?
これサインしたらOK だ!
搭乗を許可する!
コップンマーカップ!

チェックインを済ませて出国手続きへダッシュ💨


無事微笑みの国を出国

さらばクルンテープまた会う日まで。
もう無理だと思ったけど、この飛行機に乗れた!

吉と出るか凶と出るか?
最後の勝負!
サイは投げられた!
待ってろ上海!
どんなもんだかこの目で確かめてやる。

2004年2月4日の深夜の出来事であった…

つづく。

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