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近頃、折に触れて考えることがあります。物語を通じて、話し手と聞き手が感情を共有し、共感できる伝え方はないものかと。現在、私は自己体験を基にした実話怪談の執筆に取り組んでいるのですが、自分が体験した中で「何が怖かったのか」が明確に掴めず、悩むことが多くあります。他人の怪談を聞く際には、「あなたはここが怖かったのですね」と自然に感じ取れるのに、いざ自分の体験を振り返ると、本当にその場面が「恐怖のポイント」だったのか、自分が体で感じたタイミングは他になかったのか、と疑問が浮かびま
※月に1度、とあるサークルに参加して居り、幾人の方々からは認知して頂ける様になって参りました。プレゼンに対するコメントを頂けるなど嬉しい限りで、心ばかりの小物を作成して、ネタに絡ませてプレゼントさせて頂いた時のシナリオとなります。 お耳汚しを失礼致します。 これは、幸運のお守りをアレンジして作ったビーズアクセサリーのストラップです。 光沢のある赤黒ツートンのビーズと、金色を指し色にしてアバンギャルドに仕上げました。はっきりとしたコントラストも相まって、力強くドラマチ
お耳汚しを失礼致します。 2つある物はどちらかに偏って居ると云う事は良くある話で、シンメトリで在るよりも寧ろ、デザイン的に少し崩した方が、より親しみ易く自然な雰囲気を醸し出すケースも間々ある様に感じます。 私の場合、生来、右耳の可聴性に難が在り、帳尻を合わせる為か、『副耳』と云う出来物が付いて生まれて来ました。 『長短相補(ちょうたんそうほ)』と云う言葉が示す様に、私が尊敬する方々の中には『読唇術』や『エコーロケーション』、或いは『点字』や様々なデバイスを用いた『代
お耳汚しを失礼致します。 皆さんは『吸虫』と云う虫をご存じでしょうか。 複数の宿主を介して最終宿主に辿り着き、内臓器官に吸着して寄生するタイプの寄生虫の事です。 例えば、『ロイコクロリディウム』はカタツムリを中間宿主とし、最終宿主であるスズメ目の小型の鳥を最終宿主として目指します。 寄生されたカタツムリは、本来隠れて居るはずの昼間に、鳥に見つかり易い葉の上などの目立つ所へカタツムリを操作して誘います。 『ブルードサック』と云う100匹以上の幼虫が入った色付きの
お耳汚しを失礼致します。 肝試しで色んな物を持ち帰る方、河原や浜辺で素性の分からない物を素手で触る勇ましい方、多々居られるかも知れませんが、こんなお話は如何でしょうか。 この話は、私が学生の頃、講義中の雑談で教授から聞いたお話なのですが…。 教授は、上下にスライドするタイプの黒板に所狭しと文字を書き終えると、学生が板書を書き写して居る風景を眺めながら、こんな事を語り始めました。 「あ~…。先日、昔の教え子。つまりは君らのOBやけど、私の部屋を訪れて面白い土産話を
お耳汚しを失礼致します。 「チャウチャウとちゃうちゃう。」 関西人なら1度は言った事があるであろうダジャレです。 御多分に漏れず、私も小学1年生頃、自慢気に祖母に語った事を覚えて居ます。 「あぁっ。そげんこつなら、ばあちゃんも知っとるばい。」と教えてくれたのが、『でんでらりゅうば』でした。 「でんでらりゅうば〜 でてくるばってん」 「でんでられんけん でーてこんけん」 「こんこられんけん こられられんけん」 「こ〜んこん」 これは長崎に伝わる童謡で、作
お耳汚しを失礼致します。 皆さんは『手相・顔相』の類を信じますか。 手相学といえば、島田修平さんでもお馴染みですが、その起源は紀元前3000年頃のインドに遡ります。また、手相学は古代ギリシャでピタゴラスによって発展された学問でもあります。 手相にはいくつかの珍しい形があり、その中でも『神秘十字』と呼ばれる手相が存在します。感情線と頭脳線の間、中指の下辺りに『十字クロス』が現れていると、それが『神秘十字』として鑑定されます。この手相は、強力な霊感や直感を持ち、その能力
お耳汚しを失礼致します。 皆さんは『利き手・利き足』をどの様に判断されますでしょうか。生まれ持ってバランスのとれた人も中には居られますが、2つ在る物は大概どちらかに偏る定めの様です。 例えば、右投げ左打ち、ペンを握る手や刃物を握る手、事象は様々ですが、しっくり来る方が『利き手・利き足』と判断出来ますし、電話の際に受話器を宛がう耳を『利き耳』と判断して良いと思います。 では、目はどちらが『利き目』でしょうか。 こう云う方法は如何でしょう。 遠くに目標を定めて、指
お耳汚しを失礼致します。 私の統計では、「志村背後!」と云う言葉をご存知ない方は、少なくないと思います。 『8時だョ!全員集合』の舞台コントに於いて、いらん事しいでボケ役の志村けんさんが、背後から危険に晒されて居る様なシーンで、観客の飛ばした野次が定着して、迫る危険に気付いて居ない人に対して注意喚起する定型表現がこの「志村背後!」ですよね。 これは私が保育所に通って居た頃に母方の祖父から聞いた話なのですが…。 祖父が尋常小学校に通って居た頃、学徒動員で戦争に駆り
お耳汚しを失礼致します。 松原タニシさんがYoutubeで語って居たのですが、看護師が心霊体験に遭遇する確率が高いのは『看護師脳(Nurse Brain)』と云う考え方で説明が付くそうです。 過酷な勤務条件や精神的なストレスが原因だそうです。 『看護師脳(Nurse Brain)』と云う言葉自体が、正式な医学用語や科学的な概念として認識されて居る訳ではなく、造語と捉えて差し支えない単語なのですが、その背景にあるメカニズムは理解できるものです。 睡眠不足による幻覚幻
お耳汚しを失礼致します。 私の統計では『母をたずねて三千里』と云うアニメを知らない方は少ないかと思います。主人公の少年マルコが、母親を探してイタリアはジェノバからアルゼンチンまで旅をする成長冒険アニメですよね。 お父さんは貧しい人達の為の診療所を開いて居たので、家計を助ける為にお母さんは出稼ぎに出るのですが、仕送りも手紙も途絶えて、心配のあまりにマルコが一人で母を探す旅に出ると云うお話でした。 年端も行かないマルコ少年の母恋しさは涙を誘う物が在りました。 これは、
お耳汚しを失礼致します。 私の統計では、授業や会議などで当てられない様に『気配』を抑えてやり過ごそうとする方は、少なくないと思います。 昔から、『気が利く』『気を配る』『気に掛ける』など、気に関する慣用表現が沢山在りますが、人ならざるものからも感じられる物なのかが気になった話です。 これは私が小学校低学年の頃に父方の叔父から聞いた話なのですが…。 私が小学生の頃はまだバブルが弾ける前で、『外車・アルマーニ・携帯電話』と云うのが、この頃の『三種の神器』だったそうです
お耳汚しを失礼致します。 私の統計では、稲川淳二さんの『大きな赤い顔』と云う怪談をご存知の方は稀だと思うのですが、要約すると『人情沙汰を引き起こしたり巻き込まれる様な事象の前触れとして、大きな顔を見る或いは見られる。』と云った内容のお話でした。トイレの小窓目一杯の大きな顔が、外から中を覗いて居たと云うのです。 そこで私は、どのくらいの大男か想像してみました。 前提条件として、トイレの小窓のサイズをW600*H700mmと仮定して、日本人男性の平均身長を1,700mm