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川柳10句 『海を綴づ蝶』

海を綴づ蝶の軌跡で縊れ死に

朝焼けが掃く国道をちぎる死児

まろびでる腸を抑えて三歩征く

喋らせろ首の断面冷めるまで

名月を指差してから指がない

頑なに「月は虚偽だ」と説く男

曾祖母は水銀灯の生き残り

世紀極駐車場など貸すエルフ

裁判長 説諭じゃなくてキスをして

そののちに瀑布が残るミニコント

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