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Midjourneyと人間と:最早AIに使われる時代へ?

 このほど俄にSNS上で話題を独占したあのお絵描きAI・Midjourneyをもう少し理解しようと、せっせこイラストレーションを生成してもらっていた。さて人間が大まかな単語を入力し、それにあわせてAIのほうは自由でしかもダイナミックな作品を一瞬にして創造している。こんな面白い体験はなかなかないだろう。

 AIはかくして描く、もはや人知をこえて、気ままに不気味に。余程思いつかぬような奇妙さを出力したかと思えば、まだまだレベルは人間のそれには及ばぬ作品もしばしば完成され、また開発途上の感が伺える。しかしながら、人間がいきなり1分程度で細やかな絵を制作するのはやはり難しく、だからこそこのAIへの期待と恐怖はいよいよ高まるばかりだ。シンギュラリティは近いぞ。

 しかしこのMidjourneyでは、向き不向きがはっきりしているように思える。ヒトの顔面をこと細かに書いたりするなどといった、具体的な現実感を表現するのはまだ苦手のようだ。一方で、気宇壮大な風景とそのなかに抽象的な事物を登場させ、なにやら神々しいまでの雰囲気を現出させることはめっぽう得意のようだった。

 このようにAIくんにも長短所がありながらも、毎秒まだ見ぬ創作を続ける人工知能に、ついにわれわれ人間はまったき叶わないとさえ言えるのではないか。ある意味での技術的特異点はもう目の前だ。

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