嵐の前の静けさ:平時と有事と
静かな夜だ。秋ますます深まるいまこそ泰平の愉悦を実感していることと思われるが、しかしここからの季節はいつもどおりには行かなさそうだ。
令和4年も来る所まできたらしい。終わりつつある神無月はめくるめく変遷しながら見知らぬ明日の扉のまえにある。穏健なこの平和時代はいったいいつまでそこにあるのでしょうか─
厭というほど激動の現代史をみせつけられた一年だった。そしてしかもこの国だけはなんとなく、まだ大丈夫そうであるとか、そんなことを楽天的に持ち合わせられた夢のひとときも過去のものになりそうだった。
歓楽街は平時を装い、動乱から目を背けつつの年末時に入るのだろうが、それで数年後にこの国はどうなっているんでしょうかね。こればかりはまったくわからまい。