合気道の氣の呼吸
呼吸によって、精神状態が変わるのはよく知られています。緊張しているときは、呼吸が浅くなり、十分なパフォーマンスが発揮できません。逆に深い呼吸をしているときは、落ち着いていて、冷静に対処できていい結果が出せます。
呼吸は、自然に任せることもできますが、自分の意志でコントロールすることもできます。自分で意識して、深く呼吸することでイライラしていたり、焦っている状態でも、落ち着いたいい状態に戻すことができます。
つまり、呼吸をコントロールすることにより精神状態をコントロールすることができます。数千年の昔から、様々な呼吸法が開発されてきています。例えば、ヨガの呼吸法、瞑想の呼吸法、西田式呼吸法、合気道の呼吸法などがあり、それぞれに微妙に違うところがあります。
とはいえ、共通点は、ゆっくり息を吸って、ゆっくり吐くことで、心を静めて、副交感神経を優位にするものと私は考えています。要は、イライラせず、ゆったり落ち着いた精神状態にするものでしょう(ヨガの呼吸の中には逆のものもありますが)。
瞑想する場合のヨガの呼吸法はゆっくり吸って、その2倍の時間をかけてクムバク(保息)し、さらにその2倍の時間をかけてゆっくり吐く、というのがよく知られていると思います。
ヨガ瞑想の場合、吐く際には、唇をすぼめて吐くと書いてあります。
これに対し、合気道の氣の呼吸では、口をすぼめずに、「あ」の口の形で息を吐きます。私は、ヨガのやり方で口をすぼめて吐いていたので、最初とまどったのですが、やっているうちに感じがつかめてきました。
「あ」のくちの形でも、ゆっくり息を吐くことはできました。吸うときは、花の香をかぐような感じで吸うそうです。この場合は、西田式呼吸法のように、足から空気が入ってだんだんと上に上がって頭まで満ちてくるイメージをするといいようです。
これと、氣を臍下の一点に静めることを合わせて行うことにより、気持ちが安定し、技がかけやすくなったり、ビジネスアイデアが湧いてくるようです。
私は、ほぼ毎朝瞑想と自動書記をやっています。これは、ヨガ瞑想をして、頭に浮かんだことを手で自動書記して書き記すものです。自動書記をするのは、瞑想状態を維持したまま記録するためです。
この瞑想の際の呼吸法をヨガ瞑想の口をすぼめて吐くやり方から、大きく口を開けて吐く氣の呼吸法に変えました。それでも自動書記に特に支障はない感じです。アイデアも同じように出てきます。
ヨガ瞑想と氣の呼吸法の組み合わせがどういう効果をもたらすか?については今後研究していく予定です。
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