鈴木べんもう

133年無住の状態だった天明寺を再興。26軒だった檀家を1から集客し、現在は3000件以上。故人の家族に寄り添う法話を得意とする。寺院運営塾の開催や中小企業へのコンサルを行い、お寺の価値を向上させるため、千年続くお寺を目指し、幸せに生きるための仏教の教えを伝えている。

鈴木べんもう

133年無住の状態だった天明寺を再興。26軒だった檀家を1から集客し、現在は3000件以上。故人の家族に寄り添う法話を得意とする。寺院運営塾の開催や中小企業へのコンサルを行い、お寺の価値を向上させるため、千年続くお寺を目指し、幸せに生きるための仏教の教えを伝えている。

最近の記事

「上司、部下にイライラする…」は解決できる!西遊記は現代人の欲望との付き合い方を教えてくれていた

 長い人生、穏やかに生きていきたいとは誰しもが考えることでしょう。しかし、穏やかに生きるというのは決して簡単ではありません。特に多くの人にとって長い時間を過ごすことになる仕事の場。この仕事の場でイライラしてしまうということはよくあります。  どうすれば職場でイライラしなくなるのか、実はそのヒントが西遊記にあります。皆様がよく知っている西遊記に隠されている仏教のメッセージを今回は紹介します。 改めて西遊記とは  西遊記を知らない人は恐らく少ないでしょうが、改めて簡単に概要

    • 理不尽な目に遭ったときにイラっとしない方法。「怒りは蛇である」という仏教の教えから学ぶこと

       人間関係で悩みを抱えてしまう人は少なくありません。特に、仕事での上司や部下との関係は、現代人にとってストレスの種となりがちです。 人は生きていくために仕事をして生計を立てなければなりません。そのため、職場での人間関係は避けては通れないものです。避けては通れないものの、できる限り職場での悩みや不安やイライラはなくしていきたいと、多くの人が思っていることでしょう。  そんな現代人の仕事での人間関係の悩みにも、仏教は役立ちます。2500年以上も前のお釈迦様の教えから、現代に通じ

      • 増えるペット葬儀。悪質業者が跋扈するも現役住職が「ペット葬儀は積極的に行うべき」と考える理由

         長年家族同然に暮らしてきたペットが亡くなるというのは、言葉に尽くしがたい深い悲しみを伴うものです。その最期のお別れの場として、多くの方がペット葬儀を選んでいます。  私が住職を務める天明寺では、ペットの火葬や納骨など、ペットの供養に関わるさまざまなご要望にお応えしております。しかし、近年ではペット葬儀がビジネスとして注目され、悪徳業者が参入することでトラブルが発生するケースも増えてきています。  現状、多くの寺院はペット供養に消極的です。しかし、私はペット葬儀が困窮する

        • いま、日本で増えつつある宗教法人のM&A: 私の見解をお話しします

           いま、日本で次々と宗教法人が売買されているという事実をご存知でしょうか。実は今、宗教法人の売買は文化庁も警鐘を鳴らす問題となっています。  あなたにとっての馴染の寺院も、気づいたら別の法人が所有していた…なんてことも決してありえないことではないのです。  宗教法人はどのように売買され、その背景には何があるのか、そもそも売買は合法なのか、こういった皆様が抱くような疑問について解説いたします。 寺が苦境に立たされている  大前提として、宗教法人の売買が成立させるためには

        • 「上司、部下にイライラする…」は解決できる!西遊記は現代人の欲望との付き合い方を教えてくれていた

        • 理不尽な目に遭ったときにイラっとしない方法。「怒りは蛇である」という仏教の教えから学ぶこと

        • 増えるペット葬儀。悪質業者が跋扈するも現役住職が「ペット葬儀は積極的に行うべき」と考える理由

        • いま、日本で増えつつある宗教法人のM&A: 私の見解をお話しします

          いま、増える『墓じまい』で陥る思わぬ落とし穴とは?

           現代では、様々な理由から墓じまいを選択する人が増えています。費用さえ用意できれば簡単に済ませられると思われがちですが、実際には多くの問題が潜んでいます。  ここでは、現場で起きている問題を指摘しながら、墓事情について詳しく説明していきます。 寺院側から見る墓じまい  まず墓じまいする人には大きく分けて2パターンの理由があります。1つは独身や結婚していても子供がいないなどの理由により自分の代でお墓の継承者がいなくなる。もう1つのパターンが自分の子供や孫に迷惑をかけたくない

          いま、増える『墓じまい』で陥る思わぬ落とし穴とは?

          田舎の小さなお寺が衰退した理由

           昨今、地方を中心に廃寺を余儀なくされる小さな寺院が後を断ちません。他の業界と同様に人手不足による後継者問題などが原因と言われますが、それだけではないんです。いま仏教界に何が起きているのか事例をもとに解説していきます。  私は平成11年、師僧の兼務していた天明寺の住職になり、以降天明寺の再生を図りながら、苦慮するお寺の運営をマネジメントすることで、その実績を元に全国のお寺の運営、経営についてもサポートしております。 ▪️寺院経営の仕組み  まず前提として、寺院経営に

          田舎の小さなお寺が衰退した理由