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#詩
木曜日の雨を待っている
【詩】
木曜日の雨を待っている
仮面を被り虚勢をまとい
西の空を睨みつけながら
木曜日の雨を待っている
ひかりを封じ影を紛らせ
雲を呼びこみ風を起こし
木曜日の雨を待っている
律動を刻み旋律を鳴らし
メルボルンシャッフルで
木曜日の雨を待っている
月曜日の憂い火曜日の花
水曜日の月を眺めながら
木曜日の雨を待っている
地下鉄を乗り継いでいま
この夜の海を泳いでい
だってワルツが聞こえないから
しかたないもの、若かったから。肩に降りかかる歳月の羽根の重さなんて、気にかける暇もなかったから。誰が悪いわけじゃない。みんな失敗だったってだけ。孤独が好きなわけでもないし、賑やかな夜の中で踊りたいわけでもない。自分で自分がわからなかった。靄めいて幽霊みたいだった。港から出て行く船を並んで見た。夕暮れが僕たちを包み込んで切り裂いて、粉々にしてしまったあとで、恋とはなんだと考えた。考えていたら夜がき
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