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ストレス耐性を整える為に行うと良い事

世界中の問題であるストレス。
研究も盛んにされています。
その理由はあきらかで「ストレスがあらゆるパフォーマンスの基礎値を下げる」からです。

仕事の効率化・生産性アップが世界中で求められている昨今、生産性を妨げるストレスにどう対応するかが研究材料として注目を浴びています。さて、ストレスが鬱や疲労、不安といった問題を引き起こすことは知られていますが、そのほかにも次のような実害が出ることが研究により報告されています。

◇心配すればするほど「前頭葉」が萎縮し、論理的な思考ができなくなる
◇記憶の中枢である「海馬」が小さくなり、物覚えが悪くなる
◇空間認識力が弱まり、自分のいる場所がわからなくなる
◇理性の力が弱まり、行動がどんどん「原始人化」していく

これは恐ろしい事ですね、ストレスは人体の司令塔である脳を蝕み、あらゆる行動に悪影響を及ぼすのです。

ストレスを感じると体を「命を脅かす危機に直面している」と判断させて体を非常事態モードに切り替えてしまう成分が分泌される事が原因です。
この成分が分泌されると全身に血を巡らせようと心臓の鼓動が早まり、血圧が上がります。
この状態は太古の昔、人間が野生動物に直面した時と同じような「危機感」を体に反応させます。(人間の脳は原始時代からあまり進化していないそうです。命にかかわるストレスを現代人は頻繁に感じている事になりますね。) 

こう聞くと、ストレスを感じた時に身体が感じる危機感や精神的圧迫はものすごいことだとわかります。
 現在、この問題に関して研究者達が研究し、その耐性を高める為に一番有力だと考えられているのは実は「運動」なんです。

それもジョギングやウォーキングに見られる「有酸素運動」です。
先にご説明したストレスを感じた時に分泌される成分は、運動という体に負荷をかける事でも分泌されます。
ですが、有酸素運動を数週間続ける事で徐々に運動時の分泌量は軽減され、さらにこれを習慣化することにより運動に関係のない、通常時のストレスを感じる事があってもその分泌が抑えられるようになるというのです。
 
つまり有酸素運動を定期的に行い、運動を習慣づけている人は「ストレスに対して過剰に反応しないように」体をコントロールできるそうです。 

具体的には、「ランニングやスイミングなどの有酸素運動を週に2、3回、20~30分続ける」とストレス耐性が養われると、今の科学では唱えられています。

やり過ぎは逆効果との話もあるようで、長く細く続けるのがいいようですね。

誰でもイライラする事はあるものですが、そんな時はアルコールや暴飲暴食に走るのではなく、適度な有酸素運動で耐性を高めるのがおすすめです。

参考URL:耐性を高めるためには有酸素運動が有効だ