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睡蓮の霧の中には誰ひとり帰ってこない無言がある 花時計四季をも計る花の色 冬は吹雪で春は…
マニキュアの剥げたとこを隠してたさよならの言葉アクリルの向こう 家中の音が止まるの怖くっ…
2人のペディキュア並ぶ青い刻乱暴ないから終わりがない 手を繋ぎ柔らかいと思った花の匂いに…
長い髪だった頃は童話だった髪の匂いで夢を見ていた 夢見る大きなくじら目が覚めた新芽の生え…
寝起きのビックマックはフランス語なんて言うのポンヌフにて 言葉では伝わらぬ色触れるだけ伝…
心臓より少し早いウィンカー君の口からちいさめの歌 山道で手を繋いでたふたりきり長い影が僕…
許されたこと犬にだけはあるみたい幣のような尻尾のリズム 死にたいのは誰も彼もじゃないけれどいいよと冷たい手を当ててくれ 道を割る草の力が拠り所 子供のわたしいつも見てたよ 怖いのは間違い電話 息子の名呼ぶ老婆と繋がります リモートの見知らぬ声が部屋を占め居場所無くなりフードを被る 空っぽの胸が招いた木の杭を振り払うことできないと死ぬ とても凪いだ天変地異が眠りの外起きていても微笑んだまま 一度でも許されたいの綿飴を一人で食べるような愛し方 いつまでも水辺に立っ
愛が降るこの丘登る子供らが忘れたものを届けゆく旅 敦盛を舞っておさらば信長の飼っていた鬼…
まだ暑くない土地に住むあなたの目しっかり夏とらえている 後の世に伝説になる綺羅星にありえ…
雨洗う道路の熱 白い泡 君だけのものひとつはあるの 雷雨があなたを襲う 意志がある 本屋…
透明の万年筆をよく使う沈み込むこころ呼ばれないよ 27°気が早いかと白Tシャツいつの間にや…
相変わらずのロボですねその優しさ壊れた肩もわからないんだ 夏の雪ありえないものそれ見える…
死にてえな カップラーメン開かなくてカリカリしてる血の方が沸く 球根を思う小さな塊を 散…
全てのテーブルにある希望って無くならないから食べていいよ どうして使えない言葉あるんだろ優しい言葉の辞書が欲しい 次の曲わかるまで好きな歌手 ライブDVDをコーヒーで飲む 出どころのわからぬドリル工事音 左膝から出てる気がする 瞬きから星落ちてきて拾い上げ砂浜歩く 逆光になる 虹の向こうお父さんは羊飼い毛刈りをしたらポプラ綿飛ばす ポニーテール結った最後の写真では振り向くわたし撮ったのは誰 朝方の電話はいつも玄関のガラス飛び込む悲しい小鳥 紫を黒がないので夜空