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うすのろ日記

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うすのろな毎日を綴った日記。ほぼ毎日更新しています。立ち食い蕎麦を食べるようにいつも通り、普通に平凡に日々生きていきたい気持ちの日記。
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2021年12月の記事一覧

今年もまた後ろ髪引かれながらいく

今年もまた後ろ髪引かれながらいく

2021.12.31(金曜日) Bye‐bye! 2021

毎年、暮れになると同じことをつぶやいている。
「今年もうしろ髪ひかれながらいくなぁ」
誰もがそうであるように、年の初めにはいろんな目標や希望や信念みたいなものを語りたがる。でもそれは食事の後には歯を磨きましょう的なお決まりの行動であって、本当に芯から「これをやり遂げないと私の人生はもう終わりだ」という気持ちではない。
こうなればいいなぁ

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物語の最後に必ずやってくる、感傷。

物語の最後に必ずやってくる、感傷。

2021.12.27(月曜日) year- end

仕事納めだと言って夫が会社に行った。

私は朝から紀伊国屋書店に行く。
まとめて注文しておいたお正月に読む本を取りに行った。
たぶん(突発的なことがない限り)書店に行くのは今年はこれが最後になるだろう…などと年末になると「今年最後の〜」というフレーズを至るところで見かけたり聞いたりする。そして年が明けるとそのフレーズは「今年最初の〜」に変わる。

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Say “Happy Holidays!” to everyone

Say “Happy Holidays!” to everyone

2021.12.24(金曜日) Christmas Eve

雪も降らないクリスマス。

朝からぽかぽかとした小春日和。
花見にでも行きたくなる陽気だ。
クリスマスシーズンが佳境に入ってきて、誰も彼もが浮き足立っている。
子供がいないにもかかわらず、私もなぜか忙しい。
私以外の友人たちは、小さい子供(孫)が家にいたりして私より数倍の忙しさを感じているようだ。プレゼント、ケーキ、チキン、クリスマスツ

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さぁ急げ 最後の言葉を 言わなくちゃ

さぁ急げ 最後の言葉を 言わなくちゃ

2021.12.22(水曜日) end of the year

電車に乗る。

今年最後の眼科定期検診。
私が通う眼科は数駅先にあるので電車に乗って行く。
どこかに遠出しない限り電車に乗ることはないので、たった4駅だけなのだが、日曜日にお出かけする幼稚園児のように少しウキウキする。
そういえば、車に乗ることもない。
お芝居の関係で夜遅くなる時だけタクシーを使うくらいだ。
普段は徒歩専門なので、乗

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わたくし的、丁寧なくらし

わたくし的、丁寧なくらし

2021.12.20(月曜日) daily life

捨て駒を考える。

『わたくし的、丁寧なくらし』は、SNSや雑誌などで話題のいわゆるお金のかかる『丁寧な暮らし』とは対局にあるのではないかと思う。
流行りの丁寧な暮らしには良い素材の生活用品と良い素材の食材など、そして何より丁寧さをアピールする空間作りなど、お金のかかることばかりだ。
本来の丁寧な暮らしとは、『質素なものでも手をかけて丁寧に心

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いざ師走 人もこころも 世知辛く

いざ師走 人もこころも 世知辛く

2021.12.17(金曜日) on fire

雨の音だと思った。

午前4時28分に起き上がる。
暗い寝室の中にシャーシャーという音が響いている。音源は外からだ。雨が降っているらしい。濡れた道路を車が走り、そのタイヤがシャーシャーと音を立てている。
冬の朝にしては暖かい。暖房をつけなくても不自由なくそこに座っていられる。暗闇の中にぼわ〜んと浮かび上がるパソコンの画面を眺めながら空が白んでいくの

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いつかこのことも忘れてしまうのだろう

いつかこのことも忘れてしまうのだろう

2021.12.15(水曜日)dental clinic

朝から、先日電話予約した新しい歯科医院に行ってきた。
患者をぎゅうぎゅうに受付けしていないようで、他の患者にはなるべく会わないように工夫されているのに驚いた。
待ち時間ほぼなく診察が始まった。
レントゲンを撮ったり、口腔内の写真を撮ったり、全体のチェック、それの説明などを一通りやってもらい、表からは見えない虫歯があるらしくて、それをこれか

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結局、生活は節穴だらけ

結局、生活は節穴だらけ

2021.12.13(月曜日) my husband

夫の失態に呆れる。

朝、夫を送り出して30分ほど経った頃、夫が舞い戻ってきた。
「どうしたの、忘れ物?」
「スマホ忘れた」
と言いながら自室にあるはずのスマホを探しているようだけど見つからない。一緒にトイレや浴室やソファの下などを探すが見つからない。私のスマホから発信してみるが、呼び出し音は聞こえないからこの部屋の中にはなさそうだ。
「途中

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まぁるくなあれと瘤を削る

まぁるくなあれと瘤を削る

2021.12.11(土曜日) bump

どうやら瘤ができるそうだ。

知人に川柳作家の方がいるのだが、雑誌に寄稿されたエッセイの中に、

という記事を見つけてはっとなる。
彼女は川柳を主に書いているから川柳に例えてあるが、これは何をするにも当てはまるような気がした。
きっと私にも瘤はあるだろう。ドス黒いかもしれないし、尖っているかもしれない。手慣れたことをなぁなぁでやっていると、どうも他のこと

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曖昧さを回避する

曖昧さを回避する

2021.12.10(金曜日) not feeling well

午前中だけで宅配便が3回来る。
みんな私がネットで注文したものばかりだけど、同じ日の同じ時間帯に来るとは思わなかった。出かけようと思うと来て、また出かけようと思うと来る。待っている時はなかなか来なくて「どうなってんのよー」とイライラするが、待ってない時に来ると違う意味でイライラする。
ほんとうに人間って(いや、私って)わがままだな

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君想い 走るインクは 冬の色

君想い 走るインクは 冬の色

2021.12.9(木曜日) write a letter

カジノでカクテルを飲みながら好きな仲間とスロットマシンで遊ぶ…
という夢を見た。なんて時代遅れなセレブな夢でだろう。それでもなんか(夢の中では)すごく楽しそうで、起きてからもふふっと笑いが溢れるようないい夢だった。
夢の中で飲んでるカクテルも「ベリーニ」で、これも実際に好きなカクテルなのでそんなことも楽しい要因のひとつだったかもしれない

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くちびるに 鋭い棘を 持つわたし

くちびるに 鋭い棘を 持つわたし

2021.12.7(火曜日) salesman

暗い朝。

雨の朝は体が低気圧の底にズンと沈んで起き上がれない。
目を閉じてさえいれば何時間でも眠れそうな気がする。
そう思いながら30分うとうとして起き上がる。
夫がすでにキッチンでお湯を沸かしている。元気な人だと思う。
それぞれ違うメニューの朝ごはんを自分で用意して食べるのが7時。
それでもまだ眠気はとれない。

さて、何をすべきかと思う。

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サヴァランのように甘い人生を行け

サヴァランのように甘い人生を行け

2021.12.4(土曜日) situation

猫の写真を整理する。

うちの猫は保護猫だ。
友達の友達が商店街の屋根の上で親猫にはぐれて死にそうになってニャーニャー鳴いている生後3ヶ月ほどの子猫を数日かけて保護した。その保護者さんはすでに猫を飼っていたこともありこれ以上飼うことができないからと友達に誰か引き取ってくれる人はいないかと相談したところ、その話が私のところに巡り巡ってやってきて私が

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揺れるのは心の中だけでいい

揺れるのは心の中だけでいい

2021.12.3(金曜日) earthquake

揺れる。それも激しく。

朝早くに注文していた眼鏡が届いた。赤くて丸くてマンガみたいな眼鏡だ。軽くてとても快適。
それをかけて友達に冬のお便りを書いているときに、突然激しい揺れが起こった。
猫は驚いて走りまくり家庭内行方不明になり、机上の飲み物が倒れてテーブルが水浸しになり、吊り下げているワイングラスがカラカラと音をたて、フロアスタンドが今にも

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