『僕は君たちに武器を配りたい』瀧本哲史を読む。
これから社会で生きていくためには、、、
コモディティ化するよりスペシャリストになれ。
前半で繰り返し語られる、スペシャリスト(誰もができる仕事、サービスではなく、専門性を持った分野を持つ)になれと言う言葉に共感します。
今や人間の能力すらコモディティ化(ありとあらゆる物、サービスの価値が均等化し量産されること)するようになった時代において、誰もができる仕事、分野で安心と安定を望むことはできない。
その人がどんなフィールドに進むかによって変わるだろうが、学生時代、若い内から自らに専門性を持つことを意識するのは大事なんだろう。
ただ、注意したいのはここで書かれている専門性とは資格や、何か1つの専門的知識を持てば困らないと言う意味での専門性ではない。
”社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけだ。自分の力でやったことだけが、本物の自分の武器になるのである。資本主義を生きていくための武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決したり、ライバルといった「敵」を倒していくことで初めて手に入るものなのだ。そういう意味で、ギリシャ神話などの神話や優れた文学が教えることは、人生の教訓を得る上でも非常に有効だと私は考えている”。本書より抜粋
専門性とは時間をかけて構築していき、そして状況や新しい考えに柔軟に対応しながら、常に更新し続けていくものなのだろう。
そして本書の後半において書かれている、投資的視点を身に付けることも大事であると感じた。
これは文字通りの投資も含むが、それだけではなくて自分の未来、時間、経験、学び、アイディア、人間に投資するという視点を持つことだ。
”時には周囲から「ばかじゃないのか」と思われたとしても、自分が信じるリスクをとりにいくべきだ。自分自身の人生は、自分以外の誰にも生きることはできない。たとえ自分でリスクをとって失敗したとしても、他人の言いなりになって知らぬ間にリスクを背負わされて生きるよりは、100倍マシな人生だと私は考える。ただの社会システムにすぎない資本主義の中で生きる我々一人ひとりが、どれだけ自分の人生をより意味のあるものにしていくかだ”。P.267
常に考えながら自分をアップロードしていける人間でありたいと思いました。
*ここに書いたのは本当に一部です、興味があるなら読むことをお勧めします。