醜悪な屈従【帝一の國】《140字の感想文+ 13》
映画「帝一の國」
ネタバレ注意。
漫画でならばともかく実写で実際に俳優が靴を舐める演技をしてそれを画面に映し出す。実に醜悪。この民主主義のご時世に。そのようなかたちで屈従を示す。この対等平等の人の世に。そんな屈従を示されてもまともな者は醜悪と嫌悪するだけとわからぬか。だからお前は選ばれなかったんだよ、氷室。
《140字の感想文》シリーズのマガジンを公開しました。
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みなさん、この映画の公式のサイトを見ましたか。サイトでは、帝一が靴舐めます、みたいな感じになってるんですよ。
でも、実際にそれをやったのは氷室ローランド。この「なんだこれ騙されたそのうえにキモいものを見せられた」という裏切られ感。言葉にできません。
さらにストーリーのネタバレになりますが、どういう流れでそうなったかというと、まあ、この「帝一の國」は荒唐無稽生徒会長選挙壮絶バトル映画、なのです。
でもって、次期生徒会長選挙で、森園億人と氷室ローランドが対決した。でも、票が同数になりどちらを選出するかは現生徒会長に委ねられた。
その時です。氷室がオレはあれもしたこれもしたと自分の尽くした手柄を必死で並べたてて生徒会長の靴まで舐めたのは。
正直、引きすぎて凍りました。おまえ、何時代やねん。だれの奴隷やねん。マジで奴隷になりたいんか。アホか。と思いました。それから、生徒会長のぴかぴかの靴がかわいそう、って。
これ、漫画で見てたら必死すぎてカッコよく見えたかもしれません。でも、実写では……やっぱりやっちゃいかんでしょう。私が生徒会長なら、顔がひきつると思います。それに、そもそも生徒会長は従属的関係を氷室に求めてないでしょう。私が生徒会長なら、こんなことした時点で氷室は架空切腹です。
マジレスですみませんが、制作した人たちの人権感覚や民主主義の感覚を疑いました。