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曖昧と未練_10/06

たぶんぼくがおかしかった。
異常な依存の仕方をしただけ。
御相手様は何も悪くない。

…きっと。

椅子に全体重をかけて好きな曲のプレイリストを再生しながらTwitterのタイムラインを眺めていた。

うらの垢
鍵垢
絵垢
本垢

基本的に鍵垢とうらの垢は病みツイや日常的なツイート、稀にイラストが流れてくるだけ。
色々な方々のボヤキ、呟きを流し見て好きな物にはハートを押す。
物によってはリプをしたりブックマークを付けたり…
そんなことをして時間を浪費していた。
気がつけば日付は変わっていて

ねるか、

と思いながら秒針を数十秒間、眺めていた。
真っ暗な部屋に慣れた目は秒針の針すらはっきりと見える。
少し考え込んでから、眩い光を放ち続ける板に目をやって再びタイムラインをスクロールし続けた。
そしてぴた、と手が止まる。
手が、止まった。
傍から見ればただの愚痴だ。
「信じていた恋人が浮気をしていた」という。
案外、在り来りな話。
そしてふと、自分の元彼が頭に過ぎった。
その時は何も考えずに投稿主の過去ツイを遡り見続けてたが内容があまりにも詰まっていて、少しずつ、胸が痛くなっていた。

共感できるところが多すぎて、なんだかグロいな、

最低ながらそう感じてしまった。
同時に改めて実感する。
自分は未だにアイツのことを引き摺り拗らせているのだと。
浮気をして、言いたいことだけ言い放って、突き放して、自然消滅を試みた、もとかれ。
みつけたポストにつけられた数十件のリプには共感の嵐、相手が悪いだの言い続けるもの、可哀想だと慰めるこれらの言葉達が手を繋ぎあっていて、自分に刺さる言葉がさらに痛かった。
半年以上経った今でもこれだけ執着している自分が気持ち悪い。
心の底から気持ち悪いと思っている。
大嫌いなのに未練がある、というものだ。
実に気色が悪い。
面白いくらいに気持ち悪い。
しっかりとわたしの傷跡となっていた1件。
でもきっと、相手はあのやりとりを覚えていない
ましてやわたしのことすら覚えていないだろう
こうしてnoteを書いている今ですら自分が怖くて仕方が無い。
だから「重い」「うざい」「嫌い」の言われたら割と傷つくことを言われてしまうのだろうなと今なら理解出来る
控えていたつもりでも、露骨になっていたのだろう
自然と出てしまっていたんだと思う。
だから彼がそう感じたのもわかったつもりだ。
だからきっと彼は悪くない。
わたしが選択をミスしただけ。
へんな縛りをしてしまったから。
きっと、そう。

今となってはいい笑い話だ
トラウマになって、後悔になって、引き摺って。
怖くて怖くて仕方がなくなって
深く関わりを持った人に依存して
馬鹿みたいにわらって

正直、辞めたい
この負の連鎖
でも逃れられないことだったんだろうなあ
自分の意を相手に伝えようとしてこなくて、中途半端で終わらせてきていたから。
その失態の償い、とでもいうか
たぶんそう。
まわってきただけ
きっとそれだけ
そう信じてる

好きだと思えた人がいてくれれば、それでいい
だなんて、人生、そう甘くない。
人の縁は案外直ぐに切れるもの
何かの亀裂で全て失う
ずーっと一緒は存在しないのかもしれない
そう、おもえてしまった。

考えて、考えて、辿り着いた先は結局
“切りたきゃ切れ” と “好きな人とだけでいい” 。
結末はいつも同じ。
エンドは複数ないのかもしれない。
変われない
変わらない
メリーバッドエンド

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