【読書記48】経営パワーの危機
こんにちは。こんばんは。人材紹介会社3年目のFumiyaです!
三枝さんの3部作もついに最後。(読む順番を誤ってしまいましたが、、)
どれも読み応えのある、そして物語調で読みやすい3冊でした。
少し名残惜しいですが、書いていきます。
【著者】
三枝匡氏
1944年生まれ。実業家・事業再生専門家。
ボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号のコンサルタント。1975年経営学修士(MBA)を取得。
一橋大学大学院経営管理研究科客員教授、内閣府参与等も務め、現ミスミグループ本社名誉会長。
【概要】
新日本工業の新事業開発チーム課長、伊達陽介。
ある時、社長の財津から投資先の一つ、特殊技術に強みを持つ東洋アストロンへの出向を命じられる。
東洋アストロンは、杜撰な経営のために倒産の危機に陥っていた。
初めて「社長」という肩書きになり未知の分野に飛び込んでいった伊達、そして東洋アストロンの今後の行方は。
【所感】
順番が前後してしまったが、『V字回復の経営』『戦略プロフェッショナル』と同様、小説調で読みやすく、深い観点で経営が学べる一冊。
これまでの2冊にはなかった「人選ミス」もあったためよりリアルに会社経営の難しさを感じることができた。
また、経営者にとって「待つ」ということがいかに難しいか、これもまた一つ学びになった。
[ビフォー]
・経営観点の視座を高める
・会社の戦略に活かせるタネを2つ見つける
・自分の仕事観の参考になるタネを1つ見つける
[気付き]
・若手の成長を促すのであれば「失敗体験」を積ませる必要がある
・ビジネスはドラマ。ストーリー性を持って長期・短期の展望の中で捉え、全員に浸透させる
・よく伸びるものは「シンプルな説明」ができる
[to do]
・迷いがありわからない時は、まず身体を動かして事実を探る
・(本書では経営の観点だが)時には待つことも大事。そしてその判断を信じてあげる我慢の強さを持つことがもっと大切。そのために準備段階で丁寧にシナリオを造る。