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バッタ、たまにセミといた夏〜Hello,my friend

始まりは8月中頃、子ども達が夏休みの間、連日通っている保育の場にネイチャーガイドの男性が来た。いつも行く都立公園に行き、虫がたくさんいる草むらを案内、バッタやセミの捕り方を教えてくれたよう。

長男7歳にして、初めて自分でバッタを捕る。ガイドさんからもらった即席ペットボトル虫かごに入れ、2匹連れて帰ってきた。(↓底部分に小さいバッタいます)

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なお、次男は生きているようだが鳴かないセミと、セミの抜け殻を虫カゴに入れてきた。「メスは鳴かないんだよ」と教えてもらった知識を得意げに語る。

「閉じ込められて、かわいそう。逃してあげよう」という私の言葉で、セミ、バッタともその日の夜に、マンションの公園に逃がす。バッタはピョンピョン飛んで暗い草むらに消え、セミもジジジっと羽を少しだけ鳴らし、木に向かって飛び、すぐに見えなくなった。

翌朝「やっぱりバッタ飼いたかったー」と長男。納得したかと思いきやそうではなく、また捕って飼いたいと言うので、日曜日の雨の中、都立公園にバッタを探しに行く。見つからずその日は噴水池にたくさん泳いでいたアメンボをひとつ、網ですくってビニール袋に入れた。

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その後、リリース。

その数日後、先生と子どもたちだけで、またその公園に虫捕りにいったそうで、家から持っていった虫かごに大小様々なバッタがなんと6匹もいた!すごい、全部自分で捕まえたそう。

自宅にて、用意して置いた飼育ケースに、草と一緒にバッタ達を入れる。まさか6匹も住まわせることになるとは。

翌日の夕方、草はしなびれ、黒っぽい糞も目立つので、飼育ケースを清掃することに。長男がバッタを掴み、小さな虫かごに移動、その間に私がケースを水道水で洗い、長男次男がむしりとった草を新たに入れ、6匹のバッタを戻す。

3日目、私の提案で、マンションの公園に戻すことにした。最後に記念撮影。草は1日で萎びてしまった。わかりづらいが、この虫かごで6匹のバッタは2泊3日した。

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ぴょんぴょーん、下画面には3匹いる。

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次の日、「またバッタが飼いたい」という長男。またしても休日に取りにいくことに〜、こんなことなら逃さなきゃ良かったよ。しかし、そのときは見つけられず、かわりに樹木の下の方を飛んでいた、やや弱っていると思われるセミをとる。手前がそう。ちょっとかわいいですね。奥、横たわっているのは死骸です。

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記念撮影後、手にとり逃がすと木に向かって飛んでいった。

さあ、これで終わりではありません。そのまた数日後、カマキリと見間違うような大きなバッタを、プラコップに入れて持ち帰ってきた。小さなバッタもいた。飼育環境を整え、迎え入れる。

大きいバッタは最初は飛んでいたけれど、大きい故、あちこちぶつかり、しばらくすると飛んでも報われない、辛いだけだと気づいたのか飛ばなくなった。哀れ…。2泊3日後、やはり公園に戻すことにする。下が最後に撮った写真。そして、その前日より小さいバッタの姿が見えなかった。

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外に飼育ケースを持っていき、長男の手で放すと、大バッタは思いっきりジャンプして暗い草むらの中に消えていった。

小さいバッタは、隙間に死んでいた。図鑑の知識でコップに入れた少量の水を、上から振りかけるように入れていたのだが、その水で溺れてしまったようだ。そして隙間からも抜け出せなかったのだろう。水を入れたのは私なので、ショックだった。しかし長男は「死んじゃった〜」と、特に悲しむでもない様子。うーむ、泣かれて責められても困るが、この反応はどうなんだ。バッタ相手に2泊3日だと、そんなものかな、今の長男の感覚だと。

私はもうバッタなんて飼いたくないと思っていたのに、また月曜日に持ち帰ってくる。今度は1匹。少しの草を入れ、たまに新しい草を追加で入れ、ケースも洗わず、様子を見るぐらいで3日経過、忘れもしない木曜日。

お昼前には飛んでいたバッタが、食べ終えた後ぐらいには動かなくなっていた。次男が「動かないぞ」と、教えてくれた。ストレスだろうか。右下にいるのが動かなくなったバッタちゃん。

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バッタの死を知った長男は、すごく悲しむことはなかったが、もう「飼いたい」とは言わなくなった。

この夏、全部で11バッタ迎え、2バッタは飼育ケースの中で尽きた。

ありがとうバッタ、さようならバッタ。君たちと過ごした夏は、忘れないよ。

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