ただ「息を吸って吐く」だけではダメなのか?!~楊名時太極拳の呼吸法3
コジコジが語るように、ただ単純に「息を吸って吐く!」だけでも良いのですが、気功法や太極拳での呼吸法には、よりよい呼吸になるよう「呼吸を手助けするカラダの動き」があります。体の動きを使ったより効果的な呼吸法をお伝えします。
その基本とは、
①手を下から上に上げる時に息を吸い、手を上から下に下げる時に息を吐きます。
②手を体に近づける時に息を吸い、体から離す時に息を吐きます。
③体を曲げる時に息を吸い、体を伸ばす時に息を吐きます。
単に、吸って吐くことに加えて、こうした体の動きに合わせて呼吸をすると、長く深くゆったりとした呼吸をすることができます。
では、はじめに手や体を使わないで呼吸をしてみましょう。
吐く息を長く、吸う息の倍くらいの時間で。3秒で吸うならば、吐くのは6秒。
では、今度は手の上げ下げと共に呼吸をしてみましょう。
同じように3秒かけて吸いましょう。手のひらを上に向けて、目の前にある空気をゆっくりすくうように。空気の重さを感じながら・・・肩の高さまで手を上げたら、手のひらをひっくり返して、下向きに!今度は、6秒かけて手をおろしながらゆっくり吐きましょう。空気のかたまりを押すようなイメージで。
どうです?
実際に、身体を動かしながらの方が、より効率的に、深く、大きな呼吸ができるのがわかるのではないでしょうか。これには筋肉と関節の動き、整体的な動きの理屈が伴っています。まずは、試しに、手を使って呼吸をしてみてください。
出来れば毎日、なんとなく決まった時間帯や習慣と合わせて。
朝イチに行うと、その日の体調がわかってきます。
午後に行うと、アタマのリフレッシュに。
寝る前に行えば、深い睡眠を誘導できるようになります。
皆さんも、是非、やってみてくださいね。
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