一日暮らし
いま思うことは、吾唯知足。
欲を出さない、ということです。
何も持っていない自分を考えてみて下さい。
カネもなければ、着るものだって衣だけ。
それも夏と冬の2枚しかない。
ラジオもテレビも新聞もない。
食い物は一汁一菜。
一番質素な暮らしを、自分なりに想像してみて下さい・・・・・・
それでも人間は生きていけるんじゃないかと。
それで充分じゃないかと。
もしそれになにかが加われば、ものすごく豊かに感じるわけです。
だからまず一番どん底の暮らしを知って欲しいと思う。
いまは生まれたときからなんでもありますから、貧乏を知らない。
際限のない欲が人間を不幸にしているのです。
利休がいったように、”家は漏らぬほど、食は飢えぬほど”がいい。
1年間に3万人以上もの自殺者が出ています。
現代は多くの人が精神的に追いつめられて、心が曲がってしまう時代なのでしょう。
顕微鏡でゾウリムシやアメーバを見て、それを針で突っつくと逃げて行くんです。
意志がないように見える虫でも、死にたくないんですね。
人間って、あまり賢いとよくないんでしょうねぇ、理屈ばかり考えますから^^;
人間は、誰だって片道切符です。
一日暮らしなんです。
朝、目が覚めて”これ本当に生きているのかいな。ひょっとしたら、生きていないのに空想で夢まぼろしを見ているのかもしれない”なんて(^^)
寝るときも、”はい、さようなら”で休める余裕が欲しいですね(爆)
一日暮らし。
いい言葉でしょ。
明日はおまけにもらった一日。
心貧しければ大天地、大ならず。
心豊かなれば小天地、小ならず。
狭い心からは狭い世界しか見えないけれど、広い心でいればどこにいても宇宙を感じとれます。
そうやって生きると、毎日毎日が平和で楽しい。
日々是好日です。