【メモ(memo)】私は今、問題ない。
自分を変えたいとか、変わることは、避けられません。
それから、変わりたい、変わろうと思っていても、変わることへの不安や恐怖、変わりたくないという気持ちが強ければ、そちらが勝つことも。
私は、
「今のままで大丈夫」
と、変化は避けられないこと、ちょっと見には、正反対のようですが、どう考えていけばいいでしょうか。
「今の私は大丈夫」と思う気持ちが、何かというと、変化が、どうのこうのよりも、今ある自分を認める、自分を受け入れる意味での、"I am okay!"ということなのです。
変わりたい、と思っている方の多くが、自分の○○がダメだから、嫌いだから、なんとかしたい、変えたい、と思っています。
でも、今のままで大丈夫、という視点からいうと、この状態は、兎に角、先に受け入れて、今の自分を認めた上で、もっと、これから成長しよう、そのために変わろう、という意識です。
ダメだから、嫌いだから変えたいというのと、今の自分を認めて、これから、もっとよくしていこうと思えるのと、どちらが気分が平和でしょうか。
もちろん、ネガティブから離れるというモチベーションもあります。
人は、痛みから逃れるか、または、欲しいもの(喜び)に近づこうとするか、どちらかのモチベーションで動きます。
どちらもテコの作用としては、十分働いてくれます。
けれど、痛みから逃れるのモチベーションには、エネルギーがとてもたくさん要ります。
痛みがイヤだというネガティブな意識があるから、消耗も早いのです。
逆に、欲しいと思うものに対しては、エネルギーを費やしても苦じゃなかったり、疲れをそれほど感じなかったりします。
逆に、エネルギーをもらったりすることもあるでしょう。
だから、今の段階での自分に対して、
「大丈夫」
と考えた上で、自分の望む方向に向けて、変化(成長)していくと意識できたら、変化も、もっと、自然で発展的なものになります。
そうしたら、変わることに対する抵抗や不安も、もっと減っていきます。
今の自分を認めて、受け入れることは、変わらない、自分を変えられない、と思うこととは違います。
今ある自分も、人生のプロセスというか、道のりの中の1通過点として捉えてみれば、否定しなくてすみます。
自分が変わる時期に来ていると感じるなら、特に、まず、自分に対して、オーケーどころか、もっと、という意味で、
"I am more than okay right now!"
「今の私、十分大丈夫」
と声をかけてください。
その上で、これからの自分自身の成長に期待しましょう。
間の悪さの対処法なんか、何をやってもうまくいかない、空回りする、どうにも、何か間が悪いと感じるときがあります。
仕事でも、恋愛でも、何かトラブル続き、それをカバーするために何かすると、返って逆効果だったり、またトラブルになったり。
こんなことが続くと、下手をすると落ち込んでしまいそうですが、どうやり過ごすといいでしょうか。
複雑に考えると、答えは出てきません。
だから、こんなときは、"make it simple for you."。
特に、何もせず、何も感じないようにして、自分のエナジーを保存することにします。
何かすると、疲れる。
何か、色々と感じると、感情が先立って、これも疲れる素になります。
物事は、上手くいくときは、上手くもの、いかないときは、いかないもの。
間の悪さは、少し待ってみなさい、というメッセージです。
だから、メッセージを受け取って、実行してみればいいのです。
何もしないのは、比較的簡単だけれど、間の悪さに対して、何も感じないようにするのは、あまり、見慣れないコンセプトかもしれませんね。
今、私は、何をやっても間が悪い、という事実だけを認め、後は、特に傷ついたり、悲しんだりしなくていい、ということです。
傷ついたり、悲しかったりするのは、周りからのせいで、不可抗力のように感じるのが、通常のココロのクセです。
周りで起きることは、確かに、コントロールできないことも多く、だからつい、傷つくことも、悲しくなることも、コントロールできないように感じているだけ。
本当は、違います。
何か起きたときの、その一瞬の感情の起伏は、確かにあるとしても、その後、それを継続していくかどうか、これは、いつでも、私たち次第。
傷つくのも、悲しむのも、自分の意識の選択だと、認識してみましょう。
選択できる、と思うだけで、自分のパワーを取り戻すこともできるはずです。
また、何もしないことに対して、罪悪感を感じたりするのも、バツです。
いつものように、罪悪感が助けてくれることは、何もありません。
それこそ、エナジーの無駄になるだけ。
上手くいかない時期があるのも、いいではありませんか。
きっと、上手く回るようになる、と信じるのを、優先してみましょう。
そんな時があるからこそ、楽しいことが、さらに楽しくなるし、それを、楽しみに待つこともできます。
何でもいいので、気分転換して、自分の気持ちが、上向きになるようにしていれば、知らないうちに、間の悪さも解消していきますよ。
【今日の短歌】
「夏草をからだの下に敷きながらねむり足(た)りたれば服濡れてをり」
(横山未来子『花の線画』より)
「燃えたぎる鍋を見すえて だいじょうぶ これは永遠でないほうの火」
(井上法子『永遠でないほうの火』より)
「濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ」
(斎藤史『魚歌』より)
「人間のふり難儀なり帰りきて睫毛一本一本はづす」
(石川美南『離れ島』より)
「心いま針のようなりひとすじの糸通さねば慰められぬ」
(遠藤由季「うさぎ座の耳」(「短歌研究」2018年3月号より))
「どのやうな手もやはらかにしてくれるクリームください焚火の色の」(多田愛弓)
「柚子の実の皮をしむきて歯にかみぬさみしき心やらはむがため」(石黒清介)
「柿の皮剥きてしまへば茶を入れぬ夜の長きこそうれしかりけれ」(島木赤彦)
「秋日ざし明るき町のこころよし何れの路に曲りて行かむ」(窪田空穂)
「やどりせし人のかたみか藤袴わすられがたき香ににほいつつ」(紀貫之)
【参考記事】