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【その小さなきっかけを届ける】本の収穫体験記

酒井貴弘さん撮影

こんにちは(^^♪

今日は、とある独立系個人書店さんに立ち寄った際に、とても良い「本の収穫体験」ができたので、その「収穫本」を、ご紹介させて頂きますね。


■一冊目:時間旅行者の日記

「藤岡みなみさんによる36年を366日で旅するノンフィクション日記。

昨日は35歳、今日は6歳、明日は22歳。

数奇な時間軸を生きるタイムトラベラーの日常が綴られています。

2023年の日記に登場する「曲線」。

誰かの日常に自分の日常が組み込まれる瞬間を目撃する、奇妙な体験です。

時間のふしぎ、日記の多様さ、重なる記憶。

一本の線の上に立つ自己を観察した記録。 」(出典「曲線」)

■二冊目:歌画集「100年後あなたもわたしもいない日に」

「自由闊達にして緩急自在の線を引く寺田マユミのイラスト。

そして抽象と具体のあわいを妙と詠む土門蘭の短歌。

そんなふたりが出会って、歌集でもあり、画集でもある本ができました」

『100年後あなたもわたしもいない日に』は、〝トリミング〟をテーマにした短歌とイラストの本です。

日常の風景を言葉と絵で切り取り、掛け合わせ、一首ごとに新しい構図から世界を見るような仕掛けを作りました。

表紙がトリミングされる小窓付の函、切り抜かれた紙面、自由に遊ぶ活字。

ページをめくるごとに本を読むという楽しさを存分に味わっていただける一冊です。

描き下ろし・書き下ろしの、寺田マユミのコミック、土門蘭のエッセイも収録しています。」(出典「京都文鳥社の本屋さん」)

■三冊目:死ぬまで生きる日記

「「なぜ自分は毎日のように「死にたい」と思ってしまうんだろう、という問いは、裏を返せば、なぜ自分はそれでも生きているんだろう、という問いでもある。

(中略)

自然な死が訪れるまで、死なずに生き続けること。

このことがいかに難しいかは、自分の身をもって知っている。

だから、そうしたいと願っているすべての人に、この本を捧げたいと思う。」(「はじめに」より)

安心できる場に立っているはずが、どこかざわざわと落ち着かない。

疲れきっているはずなのに、うまく眠れない。

「楽しい」や「嬉しい」といった感情もきちんと味わえているのに、片隅で抱えてしまう「生きづらい」「死にたい」という気持ち。

文筆家・土門蘭さんによる、生きのびるブックスさんでのウェブ連載を書籍化。

カウンセラーさんや周囲と重ねる会話、交わされる言葉の中で顕になる自分への問い。

親のこと、寂しさのこと、馴染めない周囲環境で思うこと、自分と近しい温度を持つひとのこと…。

ままならない自身と向き合い、掘り下げてきた日々の記録をあるがままに収録した一冊。

ささやかな違和感を抱えて生きづらさと向き合う、すべての人へ。」(出典「恵文社一乗寺店」)

■四冊目:青葱を切る

「2016年に発表された藤本徹の第一詩集『青葱を切る』をblackbird booksから発行(復刊)致しました。

初めて読んだ時、同世代の詩人がこういうものを書いていること、詩にはこういうことが書けるものか、と衝撃を受けました。

特に表題の「青葱を切る」、そして「空」「ミチルの夏」「春が、風が、吹いている」を読んだ時にはこの本を積極的に販売していくこと、そしてこの詩人に会うことを決めていました。

絶版となったこの詩集を何とか復刊出来ないか、もっと読者に届けることが出来ないかと数年思案の後、本人に相談し発行の快諾を得ました。

復刊にあたり藤本さんが新しく書き下ろした「あとがき」を記した栞を封入し、「新版」として制作することになりました。

本書の最後に収録されている表題作「青葱を切る」はお爺さんと交わした戦争の話を元に創作されています。

戦争と平和という普遍的なテーマをお爺さんの生の声と語り手の声で現代に響かせた名作です。

寡作故に恐らく幾度も推敲を重ねた詩が他15篇。

永く広く読まれることを願っております。

画家・西淑さんの完璧な装画と清岡秀哉さんの洗練された装幀は私家版そのままにお届けします。」(出典「大阪のblackbird books」)

■今と昔が交じりあう場所

ほんとささやかなきっかけでいい。

私にできることはなにか?

そう考え続けていく中。

本が、どんどん消えてゆく時代の中にあって、

「本はどのように消えてゆくのか」津野海太郎(著)

結果、本を好きな人だけでなく、ふだん本屋に行かないような方にも、本を、お金を出して買うのとは違う楽しさを、例えば、今と昔が交じりあう場所を作って、

「人生の本〈別巻〉生きていることば」亀井勝一郎/臼井吉見(編)

「つくることば いきることば」永井一正(著)

何気ない場所に置いておくことで、新しい体験を提供することができたり、少しは、面白い環境が提供できれば楽しいかなとか、そんなことを考えたりしています(^^♪

本に限らず、今、どんな○○を届けるべきなのか、何度も、何度も考えながら、何かを選んでいった届けたいもの達までの過程って、とても大事にしたい気持ちだよね(^^♪


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