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文章を磨くには?

文章って、わかったことを書くだけではメッセージを伝えるメッセンジャーの域をでません(^^;

そこで文章を磨きたいと考えている人向けの本を、思いつくままつらつらと紹介してみますね(^^)

みなさんのオススメ本などあれば教示願います(ペコリ)

まず「言語表現法講義」加藤典洋(著)(岩波テキストブックス)のテーマは「どうすればいい文章を書けるか」。

「言語表現法講義」(岩波テキストブックス)加藤典洋(著)

刺激的な良書です。

ただ、書きたいことがない人は、書かなくてもいいし、いわんやいい文章をやです。

書く技術よりもはるかに書く欲望が大切なんですよね(^^)

「文章をダメにする三つの条件」宮部修(著)(PHP文庫)で指摘されている悪い傾向は以下の3つ。

「文章をダメにする三つの条件」(PHP文庫)宮部修(著)

1 文章の意図がつかめない事実や印象の羅列

2 読み手が退屈する理屈攻め

3 読み手の興味をひかない一般論

こうした傾向を避けるためのコツとして、書くポイントをひとつに絞ること、書き手の特異な個人的体験に逃げ込むこと、細部の観察にこだわること、などあり、私も、この点に注意しながら、なるべく主語を隠して書こうとすると文章の骨格が崩れてしまうことが多く、相当の練習努力が必要なんでしょうね^^;

「文章は接続詞で決まる」石黒圭(著)(光文社新書)には、接続詞の使い方を見ると隠れた性格がわかるという話も書かれて参考になります。

「文章は接続詞で決まる」(光文社新書)石黒圭(著)

伝達の実用文章術ではなく、表現の芸術としての文章術を知りたい人には、「自家製 文章読本」井上ひさし(著)(新潮文庫)が参考になるかも。

「自家製 文章読本 (改版)」(新潮文庫)井上ひさし(著)

本当の自分をさらけ出すことができる人というのは数少ないと思われます。

ついつい書いているうちに取り繕ってしまいませんか?

日々文章を綴るというのは、慣れによってそのガードを少しずつ下げていく練習であるのかも。

肩の力が抜けた文章を書きたいと思われるのであれば「文章のみがき方」辰濃和男(著)(岩波新書)が参考になります。

「文章のみがき方」(岩波新書)辰濃和男(著)

例えば、笑わせてやろう、泣かせてやろうと思って文章を書くとき、人は作為の文章を書いてしまいがちじゃないでしょうか?

その作為性が、無粋であったり、下品であったり、くどい印象などを読み手に与えてしまうことってありますよね^^;

逆説的だけど、そうした作為を排して、自然に流れる文章を書けるようになるための技術や修行法知りたいのであれば、「日本語の作文技術」本多勝一(著)(朝日文庫)が参考になると思います。

「日本語の作文技術 (新版)」(朝日文庫)本多勝一(著)

主観的過ぎるものも、客観的過ぎるものも、自意識の自己崩壊がおきやすいものです^^;

大切なのは、自分の立ち位置をはっきり決め、優越感と劣等感の両方から自由になり、「普通の人間」として心を込めて文章を書くことを「「書ける人」になるブログ文章教室」山川健一(著)(ソフトバンク新書)が教えてくれます。

「「書ける人」になるブログ文章教室」(ソフトバンク新書)山川健一(著)

とにかくこれは書いておきたい事が思い浮かんだら、スラスラ筆が進んで最後まで書き上げられることが多いと思います。

「書けるひとになる!―魂の文章術」ナタリー・ゴールドバーグ(著)(春秋社)は、どう書くかよりも、書くことがあるか、がいい文章の決め手なんだってことを教えてくれます。

「書けるひとになる!―魂の文章術」ゴールドバーグ,ナタリー(著)小谷啓子(訳)

要約とは言葉を深くすることでもあり、深くするためには制約が必要となってきます。

その勉強になるのが本書「40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術」原田虔一郎(著)(アーク出版)。

「40字要約で仕事はどんどんうまくいく―1日15分で身につく習慣術」原田虔一郎(著)

作文のテクニックを小手先のワザだとして軽視しせず、逆に、大切なのは、まず、いくつかのテクニックをみにつけることだと主張し、そのそのワザを本当に教えてくれる本が「人の心を動かす文章術」樋口裕一(著)(草思社)です。

同じ文章が相手から見た自分の立場で意味が変わって受け取られることってありますよね^^;

特別な意図のない言葉が、人を喜ばせたり悲しませたりします。

文章がうまい、へたの前に、読者との関係性を知ることが、良い文章を書く出発点になるということを教えてくれるのが本書「伝わる・揺さぶる!文章を書く」山田ズーニー(著)(PHP新書)です。

「伝わる・揺さぶる!文章を書く」(PHP新書)山田ズーニー(著)

ちゃんと伝えようとして、丁寧にかけばかくほど伝わるとは限らず、抜けや雑な文章の方が、伝わることがあるという意見もありますが、書きあぐねているようなら、本書「書きあぐねている人のための小説入門」保坂和志(著)(中公文庫)が参考になるかも。

「書きあぐねている人のための小説入門」(中公文庫)保坂和志(著)

さすが清水義範ですね~楽しくてためになる文章教室本をお探しの方には、「大人のための文章教室」清水義範(著)(講談社現代新書)がよろしいかと(^^)

「大人のための文章教室」(講談社現代新書)清水義範(著)

キミのフォームはここをこう変えたらいいよ式の、実技指導をしてくれる内容で分かりやすいと思います。

今、一番欲しいスキルが考えていることをもっと短い時間で文章化する能力であったり、願わくば、誰にでも分かりやすく書く能力である方には、「大人のための文章法」和田秀樹(著)(角川oneテーマ21)が参考になると思います。

「大人のための文章法」(角川oneテーマ21)和田秀樹(著)

メールや手紙でも、スピーチや伝言でも、そして会話でも、短い言葉ほど、人の心を打ったりするもの。

毎日、決められた時間内に、決められた文字数で、伝える価値(意味)のある文章やメッセージを書き続けるための工夫のあれこれを知りたい方には、「頭の良くなる「短い、短い」文章術 あなたの文章が「劇的に」変わる!」轡田隆史(著)(三笠書房)はためになります。

「頭の良くなる「短い、短い」文章術―あなたの文章が「劇的に」変わる!」轡田隆史(著)

たとえば、読みやすいセンテンスの4つのポイントは、以下の通り。

・センテンスを短くする(40字で「が」の分割、など)

・事前分解しておく(読点で意味を確定させる、など)

・曖昧さをなくす(修飾語は近くに、など)

・キーワードを作る(文章に取っ手をつける、とっかかりやすさ、など)

芸術的名文ではなく、分かりやすくて、目的を達成するためのこれら文章術のポイントを教えてくれるのが「「分かりやすい文章」の技術 読み手を説得する18のテクニック」藤沢晃治(著)(ブルーバックス)です。

「「分かりやすい文章」の技術―読み手を説得する18のテクニック」(ブルーバックス)藤沢晃治(著)

私の書く文章にもよく出てくるの語の一つは「思う」です。

これを安易に使ってしまうと、文章の底を浅くしてしまっている危険が潜んでいます^^;

客観的事実や当然の帰結に「思う」をつける必要はないし、意見・考え・趣味が分かれそうな事柄を「思う」の一語で片づけるのには問題があり、「思う」だけで思考がストップしてしまうことを気づかせてくれるのが本書「自己プレゼンの文章術」森村稔(著)(ちくま新書)です。

「自己プレゼンの文章術」(ちくま新書)森村稔(著)

最後に、清水義範らしいユーモラスでユニークなビジネス文書指南なんだけど、型通りの文書の書き方ではなくて、チャーミングさというメタメッセージを仕込む余裕と方法論について、文章の達人が楽しく教えてくれる軽めの一冊である本書「スラスラ書ける!ビジネス文書」清水義範(著)(講談社現代新書)を紹介して終わりにします(^^)

「スラスラ書ける!ビジネス文書」清水義範(著)(講談社現代新書)

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