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【新書が好き】武士道とエロス


1.前書き

「学び」とは、あくなき探究のプロセスです。

単なる知識の習得でなく、新しい知識を生み出す「発見と創造」こそ、本質なのだと考えられます。

そこで、2024年6月から100日間連続で、生きた知識の学びについて考えるために、古い知識観(知識のドネルケバブ・モデル)を脱却し、自ら学ぶ力を呼び起こすために、新書を学びの玄関ホールと位置づけて、活用してみたいと思います。

2.新書はこんな本です

新書とは、新書判の本のことであり、縦約17cm・横約11cmです。

大きさに、厳密な決まりはなくて、新書のレーベル毎に、サイズが少し違っています。

なお、広い意味でとらえると、

「新書判の本はすべて新書」

なのですが、一般的に、

「新書」

という場合は、教養書や実用書を含めたノンフィクションのものを指しており、 新書判の小説は、

「ノベルズ」

と呼んで区別されていますので、今回は、ノンフィクションの新書を対象にしています。

また、新書は、専門書に比べて、入門的な内容だということです。

そのため、ある分野について学びたいときに、

「ネット記事の次に読む」

くらいのポジションとして、うってつけな本です。

3.新書を活用するメリット

「何を使って学びを始めるか」という部分から自分で考え、学びを組み立てないといけない場面が出てきた場合、自分で学ぶ力を身につける上で、新書は、手がかりの1つになります。

現代であれば、多くの人は、取り合えず、SNSを含めたインターネットで、軽く検索してみることでしょう。

よほどマイナーな内容でない限り、ニュースやブログの記事など、何かしらの情報は手に入るはずです。

その情報が質・量共に、十分なのであれば、そこでストップしても、特に、問題はありません。

しかし、もしそれらの情報では、物足りない場合、次のステージとして、新書を手がかりにするのは、理にかなっています。

内容が難しすぎず、その上で、一定の纏まった知識を得られるからです。

ネット記事が、あるトピックや分野への

「扉」

だとすると、新書は、

「玄関ホール」

に当たります。

建物の中の雰囲気を、ざっとつかむことができるイメージです。

つまり、そのトピックや分野では、

どんな内容を扱っているのか?

どんなことが課題になっているのか?

という基本知識を、大まかに把握することができます。

新書で土台固めをしたら、更なるレベルアップを目指して、専門書や論文を読む等して、建物の奥や上の階に進んでみてください。

4.何かを学ぶときには新書から入らないとダメなのか

結論をいうと、新書じゃなくても問題ありません。

むしろ、新書だけに拘るのは、選択肢や視野を狭め、かえってマイナスになる可能性があります。

新書は、前述の通り、

「学びの玄関ホール」

として、心強い味方になってくれます、万能ではありません。

例えば、様々な出版社が新書のレーベルを持っており、毎月のように、バラエティ豊かなラインナップが出ていますが、それでも、

「自分が学びたい内容をちょうどよく扱った新書がない」

という場合が殆どだと思われます。

そのため、新書は、あくまでも、

「入門的な学習材料」

の1つであり、ほかのアイテムとの組み合わせが必要です。

他のアイテムの例としては、新書ではない本の中にも、初学者向けに、優しい説明で書かれたものがあります。

マンガでも構いません。

5.新書選びで大切なこと

読書というのは、本を選ぶところから始まっています。

新書についても同様です。

これは重要なので、強調しておきます。

もちろん、使える時間が限られている以上、全ての本をチェックするわけにはいきませんが、それでも、最低限、次の2つの点をクリアする本を選んでみて下さい。

①興味を持てること

②内容がわかること

6.温故知新の考え方が学びに深みを与えてくれる

「温故知新」の意味を、広辞苑で改めて調べてみると、次のように書かれています。

「昔の物事を研究し吟味して、そこから新しい知識や見解を得ること」

「温故知新」は、もともとは、孔子の言葉であり、

「過去の歴史をしっかりと勉強して、物事の本質を知ることができるようになれば、師としてやっていける人物になる」

という意味で、孔子は、この言葉を使ったようです。

但し、ここでの「温故知新」は、そんなに大袈裟なものではなくて、

「自分が昔読んだ本や書いた文章をもう一回読み直すと、新しい発見がありますよ。」

というぐらいの意味で、この言葉を使いたいと思います。

人間は、どんどん成長や変化をしていますから、時間が経つと、同じものに対してでも、以前とは、違う見方や、印象を抱くことがあるのです。

また、過去の本やnote(またはノート)を読み返すことを習慣化しておくことで、新しい「アイデア」や「気づき」が生まれることが、すごく多いんですね。

過去に考えていたこと(過去の情報)と、今考えていること(今の情報)が結びついて、化学反応を起こし、新たな発想が湧きあがってくる。

そんな感じになるのです。

昔読んだ本や書いた文章が、本棚や机の中で眠っているのは、とてももったいないことだと思います。

みなさんも、ぜひ「温故知新」を実践されてみてはいかがでしょうか。

7.小説を読むことと新書などの啓蒙書を読むことには違いはあるのか

以下に、示唆的な言葉を、2つ引用してみます。

◆「クールヘッドとウォームハート」

マクロ経済学の理論と実践、および各国政府の経済政策を根本的に変え、最も影響力のある経済学者の1人であったケインズを育てた英国ケンブリッジ大学の経済学者アルフレッド・マーシャルの言葉です。

彼は、こう言っていたそうです。

「ケンブリッジが、世界に送り出す人物は、冷静な頭脳(Cool Head)と温かい心(Warm Heart)をもって、自分の周りの社会的苦悩に立ち向かうために、その全力の少なくとも一部を喜んで捧げよう」

クールヘッドが「知性・知識」に、ウォームハートが「情緒」に相当すると考えられ、また、新書も小説も、どちらも大切なものですが、新書は、主に前者に、小説は、主に後者に作用するように推定できます。

◆「焦ってはならない。情が育まれれば、意は生まれ、知は集まる」

執行草舟氏著作の「生くる」という本にある言葉です。

「生くる」執行草舟(著)

まず、情緒を育てることが大切で、それを基礎として、意志や知性が育つ、ということを言っており、おそらく、その通りではないかと考えます。

以上のことから、例えば、読書が、新書に偏ってしまうと、情緒面の育成が不足するかもしれないと推定でき、クールヘッドは、磨かれるかもしれないけども、ウォームハートが、疎かになってしまうのではないかと考えられます。

もちろん、ウォームハート(情緒)の育成は、当然、読書だけの問題ではなく、各種の人間関係によって大きな影響を受けるのも事実だと思われます。

しかし、年齢に左右されずに、情緒を養うためにも、ぜひとも文芸作品(小説、詩歌や随筆等の名作)を、たっぷり味わって欲しいなって思います。

これらは、様々に心を揺さぶるという感情体験を通じて、豊かな情緒を、何時からでも育む糧になるのではないかと考えられると共に、文学の必要性を強調したロングセラーの新書である桑原武夫氏著作の「文学入門」には、

「文学入門」(岩波新書)桑原武夫(著)

「文学以上に人生に必要なものはない」

と主張し、何故そう言えるのか、第1章で、その根拠がいくつか述べられておりますので、興味が有れば確認してみて下さい。

また、巻末に「名作50選」のリストも有って、参考になるのではないかと考えます。

8.【乱読No.98】「武士道とエロス」(講談社現代新書)氏家幹人(著)

[ 内容 ]
男どうしの恋の道、衆道は“武士道の華”。
美少年の争奪、衆道敵討、義兄弟の契り。
江戸の風俗大革命で喪われていく「性」の煌き。
武士たちの愛と絆を通して日本男性史を書きかえる。

[ 目次 ]
第1章 忘れられた敵討
第2章 君と私
第3章 恋する男たち
第4章 義兄弟の契り
第5章 ヒゲと前髪
第6章 男振

[ 発見(気づき) ]
日本の近代の風俗を調べているときに読んだ本。
男色の話である。
最初はこういう話に違和感があったのだがだんだん慣れていくもの。
近代日本の民俗・風俗についての本の数をこなしていくうちに違和感が無くなってくる。
慣れていくものだ。
はじめのうちは武士の逸話で、ほうほうと読んでいたら、途中から明治以降の話になり、それが続く。
看板に偽りありだ、と思ったが、考えてみると「武士とエロス」ではなく、「武士道とエロス」だ。
武士道なら時代は限定されないわけだから、問題がないことになる。
主に衆道をめぐるあれこれで、知らなかったことばかりだが、よくまああれこれ文献を探ったものだ。
手当たり次第に読みあさったうちに見つけたものをまとめたのか、テーマにあった逸話を求めて、ねらいを定めて読んだのかはわからない。
著者の専攻は近世日本史だという。
時代考証のために書かれているわけではないし、江戸時代の紹介というわけでもないので、人々の暮らしに触れるというのではなく、上から見下ろしているように感じる。
もちろん、それが悪いわけではない。
こういう本もないと、文献に当たる必要が出たときに困る。
日本の男色といえば、寺院の稚児か、武士の衆道かを思い浮かべるのが普通ではないであろうか。
かつては、
「日本の男色は女色を禁じた仏教寺院にはじまる」
などということがいわれており、男色は女色の代替え品的存在とされていたが、それは、西洋的な価値観からの評価にすぎない。
キリスト教圏における男色というのは、過去において、あきらかに悪であり罪であり、近代にいたっても、変態性欲、つまり病気だと評価されていた。
だからこそ、西洋文明圏では、公然と、深刻に、
「同性愛差別をなくせ」
などという運動が、繰り広げられることとなった。
現代に生きる私たち日本人も、この西洋的な価値観を受け入れているので、ほんの百年数十年前までの日本では、男色はけっして日陰の存在ではなく、きっちり、社会制度に組み込まれた行為だったと聞くと、信じられない思いがするし、想像もつかない異世界のようである。
しかし、どうやら、そうだったようなのである。
過去の男色は、現代のホモセクシャル、ゲイとは、少々、ちがうものである。
なにがちがうかというと、一番ちがうのは、大方、バイセクシャルだということである。
女がだめで、あるいは女がいやで男相手、というわけではないのである。
ちゃんと家庭をもって子孫を残して、それとは別に男色がある、という感じであろうか。
ともかく、欲張りである。

[ 問題提起 ]
武士道と不可分な主従の「忠」という感情。
男性ばかりの武家社会における、その絆の強さは、衆道(男色)と関係が深いことを、多数の文献を引用しながら明らかにする。
「忠」には「恋」の感情が含まれており、そこには肉体関係も当然のように存在する。
裏切られれば嫉妬もする。
歴史上の有名な決闘のいくつかは男色関係のもつれが原因であった。
江戸時代や明治時代の初期までの日本では、男性同士の関係が現代よりも遥かに容認されていたらしい。
武士の心がけを説いた18世紀の書「武士としては」には、武士として度を過ごしてはならない事項として、私欲、えこひいき、女色、酒食と並んで童愛(男色)が挙げられている。
恋人の敵討ちは美談であった。
武士道の華、尚武の証として讃えられていた時代もあったのだ。
時代が下り、武家社会が官僚社会に変容する。
軍隊社会では、教育的意味も強かった主従関係、義兄弟関係がその意味を失う。
それに伴い、男色は次第に衰え始める。
ひとつには結婚年齢の低年齢化も原因であったそうだ。
江戸時代の初期の武士は40歳で結婚するものが少なくなかったが17世紀後半には20歳前後で結婚するようになった。
感情や肉体の絡んだ強い絆を失い、武士道は、倫理道徳の精神論に変容していく。
「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり(葉隠)」という有名な言葉があるが、なぜ死ぬのかの理由の一つが、愛する同性のためでもあったことになる。
江戸時代の文化史、精神史を考える上で、男色は省くことができない要素で、その研究は面白いだけではないと結論されている。
武士道とエロスの意外な面がわかった。
NHKの大河ドラマなどで、こうした事実に忠実に、戦国時代のドラマを作ったら、面白いのではないか。
こども達に説明するのが難しそうだが。

[ 教訓 ]
男色の話である。
本の題名が「武士道とエロス」であるから、主に戦国時代から江戸時代の侍の世界について書かれてある。
備前岡山の池田藩では異性間のものより遥かに激しい同性間の色恋からくる刃傷沙汰の多さから侍の男色を禁じたとか、鳥取藩では参勤交代などで供をさせる任期付き採用の奴は身長・容姿をそろえた美青年を集めて自慢したとか・・・
鳥取藩のものは男色ではなくて殿様が男好きというか、今でもそういうのってあるんじゃないかと思うのだが、衛兵の容姿を統一するとかそういう感覚なんだと思う。
おおっぴらな風俗であるから女性も気にしていない。
あるお殿様に輿入れした姫様は輿入れ先の家来が殿様のその方面の遊びを姫様に遠慮して禁じたことを知り、「私はそんな狭量な女じゃないわよ」と「殿様、さ遠慮なさらずに」と言ったとか。
男色の対象となる年代は元服から三十代くらいまで。
稚児の期間はかなり幅がある。
その期間がすぎると普通に異性と結婚するとか・・・
これはなんか今の感覚から見ると不思議だ。
オカマは永遠にオカマかと思っていたのだが、それとは全く違うんだな。
私がその世界のことに疎いだけかもしれないが・・・
江戸時代の青年は現代よりはるかにピカピカと光輝いていたようだ。
日本に限らず元来「武」の世界で生きる男の間では洋の東西南北を問わず男色というものがあった。
日本も古代ギリシャ・ローマの戦士もヨーロッパ中世騎士、ニューギニアの戦士、皆そういう習慣があった。
武士・騎士・戦士の同性愛、これは彼らが生きた非常に過酷な世界、生死をかけた戦場が彼らの生活の場であったことに関係する。
女性が身近にいないということではない。
男同士の友情の延長線上として同性間の恋があるというもの。
任侠の世界も同じで義兄弟とは本来同性間の契りをさす。
戦国の世に非常に盛んだった男色は、平和な江戸時代になり廃り始め、末期には陰間茶屋として細々と坊主の趣味として残るのみとなる。
最後までその風習が残ったのは薩摩藩。
ここでは客人が来ると
「お茶にするか、稚児にするか・・・」
という習慣がつい最近まであったという。
薩摩藩に限らず西日本には少なからず(というか普通に)残っていたようで、庶民の間でも盛んだった。
山口県あたりでは男と男の関係を隠語で「チング」という。
朝鮮の言葉であることは明白。
韓国の軍隊内での男色の激しさは有名だが歴史ある習慣なわけだが、この著作は「武士道」に限っているので庶民がどうであったなどは書かれていない。
江戸などで一旦廃れたかにみえた男色が復活するのは明治になってのこと。
何故かといえば明治の立役者たちを出身地を思い出せば想像がつくことと思う。
ということで以下、簡単に有名作家の男色の歴史を見てみる。
川端康成は大正5((1916)春、数えの18歳で大阪府立茨木中学校の寄宿舎に入った。
1年間同室だった下級生「清野」との恋を体験した。
昭和23年(1948)の「少年」には二人の関係が当時の日記を引いて描かれている。
桜か梅か。
昭和30年(1955)6月~9月、読売新聞に連載された「東京繁盛記」で、

作家の木村荘八が一対の中学生の少年が舟遊びする情景を「桜か梅か」と表している。
森鴎外は、「ヰタ・セクスリアス」で、

私立のドイツ語学校に十一歳で入学(金井しずか)、十三歳で東京英語学校入学。
男色に悩まされる。
主人公は森鴎外。
志賀直哉は、大正2年(1913)白樺の四月号~七月号に連載されたこの本「君と私」の中で、

学習院の少年愛流行にも、モデルに志賀直哉自身が登場することにも、不服を申し立てていない。
志賀直哉自身、明治44年(1911)「濁った頭」で男同士の恋について書いている。

明治33年生まれの稲垣足穂。
明治の美少年パニックの風潮は「大正期に入るとともに、ようやく影が薄れた」(宮部外骨の美少年論)大正期の自由主義導入の結果、青少年間に鍛錬(きびしさ)が欠乏し、したがって美少年的なものが跡を絶ったとある。

[ 結論 ]
以前、週刊誌に、武田信玄が男に書いたラブレターの発見記事が乗っていて、中世から戦国時代、江戸時代初期くらいまでの男色は、やたらに目立つ。
来日したイエズス会の宣教師が、それを嘆いたりしているが、もちろん、それ以前からも、日本列島では男色が盛んで、一般にあまり知られていないのであるが、院政期の男色は、唖然とさせられるほどのものである。
平安時代の貴族社会に、まったく男色がなかったわけではないのであるが、寺院の稚児を別にすれば、それほど目立つものではなかった。
それが突如、華々しく流行りはじめたのは、72代白河帝のころからである。
もちろん、この白河帝もバイセクシャルで、年をとってからはロリの気もあり、孫ほども年のちがう女の子に手をつけたあげく、孫の鳥羽帝の正妃にしてしまい、「叔父子」を産ませている。
つまり、鳥羽帝にとっては自分の正妃が産んだ子であるが、実は祖父の種なので叔父。
この叔父子が崇徳帝となったことから、確執が尾を引き、やがて保元の乱が起こることになる。
保元の乱といえば、このとき、崇徳帝と組んで敗死した左大臣藤原頼長というお公家さんが、「台記」という、すさまじいばかりの男色日記を残している。
いえ・・・、別に頼長は、男色日記のつもりではなかったわけであって、そもそも上流貴族の公卿日記というのは、子供や孫に、宮廷行事や人間関係、政界遊泳の参考資料となるよう、書き残すものなのである。
つまり頼長は、乱脈な男色行為を、少しも恥とは思っていなかったわけで、恥どころか、そこに政治的行為である側面を意識していればこそ、子孫のために書き残したのであろう。
どうやら彼は、受け攻め、両方をこなすリバーシブルであったらしく、といいますか、当時の男色は、一般にリバーシブルであったようなのであるが、相手は、身分の上下をとわず多数いた。
日記に、相手の実名を記している場合もああるが、「権中納言」だとか、役職名で書いてあったりしているため、いったいそれがだれなのか、五味文彦東大教授が、「院政期社会の研究」(山川出版社)という学術書で、

しごくまじめに、ご研究なさっておられる。
で、ともかくこれが、すさまじいのである。
父親のお古あり、正妻の兄弟ありで、男だけの3Pになったりもしいて、ただただ、呆然とするばかりである。
なによりも異常に思えるのは、頼長が、ことさらに、成り上がり者だと軽蔑するような相手を選んで、関係を結んでいる点である。
「頼長の男色行動の基底には憎しみさえもがあった、と言えるであろう」と、五味先生。
左大臣といっても、お雛さまの左大臣を思い浮かべては、イメージがちがう。
頼長は、けっこう若いのである。
藤原氏の中でも、その頂点に立つ摂関家の血筋であるから、17歳の若さで内大臣となり、30歳で左大臣、死去当時、まだ37歳であった。
「今鏡」という書物には、なかなかの美形だったと記されている。


さて、五味先生によると、このころの政治上の事件には、かならずといっていいほど男色がからんでくる。
なにしろ、帝をはじめとして、上皇、摂政関白、大臣、ほとんどすべての貴族がバイセクシャルであって、しかもたっぷりと私情をまじえて、えこひいきの人事を行うから、当然といえば当然のことなのである。
「夜の関白」とか「男のおぼえ」とか「君臣の交わり」とか、やっかみとともに、皮肉がとびかったりもする。
ところで、一般に、貴族と武士は対立しているもの、というイメージがあると思うのであるが、武士の中でも、源平の中心にいる武家の頭領は、いわゆる受領層、つまり中下級の貴族なのである。
それで、つまるところは、上流貴族のお相手を務めていて、木曽義仲のお父さんが左大臣頼長と関係したことは、はっきり日記に出てくるし、源頼朝も少年のころ、後白河帝(崇徳帝の弟)の相手をした可能性が高いと、五味先生は言っている。
後白河帝が、またこれ、すさまじいお方で、平治の乱(頼朝や義経のお父さんが死ぬ騒動)の原因には、このお方の度を超えた男色がからんでいた。
父の鳥羽帝の晩年のお気に入りにも手をつけているし、手当たり次第なのでは、といった感じさえしてくる。
武士といえば、源氏の頼朝だけではなく、平家の方も、平重盛とその子息の資盛、親子どんぶりで後白河院の愛人だったといいますから、これはもう、ただただ絶句してしまいます。
そもそも平清盛のお父さんは、白河帝に体を差し出し、平家興隆のきっかけをつくったようであるし、院政期における武家の台頭は、一面、男色にささえられていた。 
男色の歴史を見ていくと、武の時代というか、争乱が多くなると同時に、男色も華々しくなってくるような気がする。
院政期もそうであるし、中世から戦国にかけては、まさに男色の花盛り。
江戸時代、元禄すぎて次第に下火になった男色が、幕末でまた盛り上がる、というのもあるが、これはまた、薩摩や土佐という、男色最盛地帯の下級武士が活躍したという、特殊事情もあるかもしれない。
しかし、戦闘と男色には、かなり普遍的な関連があるようである。
本来、戦闘行為と性の快楽は、重なるものを持っているのではないであろうか。
「男だけでつくりあげられた戦士の集団には、つねに潜在的に同性愛の原理につらぬかれているのだ、ともいえる。
未開社会の戦士集団であろうと、ギリシアやローマの古代帝国の軍隊であろうと、中世の封建社会にできあがった騎士道や武士道の世界であろうと、ことの本質は変わらない。
戦士たちは、たがいに同性愛的な友愛の精神に導かれ、自分の生命をいとも簡単に投げ出して、自分の恋の相手に殉ずることをも、いとわなかった」
というような、言葉もある。
これは、おそらく、近世初頭まで、つまり、第一次世界大戦までの戦闘においては、かなり普遍的な現象だったのではないであろうか。
しかし、日本の場合は、より濃厚に、近世までそういう傾向があったように見受けられる。
民俗学者フリードリヒ・クラウスは、1907年に刊行した「信仰、慣習、風習から見た日本人の性生活」の中で、日清・日露戦争における日本軍にふれ、
「男子同性愛が兵士や士官の間に非常に蔓延していることは、他のことから裏書きされた。
皮相な観察者さえも、日本の兵士たちが、われわれ一般人よりもはるかに情愛がこもり、友情的な態度でお互いにつきあっているのに、驚くだろう。
兵士同士の愛の絆の強さこそが、清やロシアを相手に日本兵が勇敢に戦った最大の背景ではなかったか。
彼らが死を怖れなかったのは、たんに戦闘精神や死を軽んずる考えの発露ではなく、他の兵士にたいする激しい愛の感情からなされたものである」
というようなことを、のべているそうである。
その明治へと続く、幕末であるが、坂本龍馬を筆頭に、幕末維新期における土佐郷士の活躍は有名である。
土佐というところは、郷士、つまり土着の武士と、上士、つまりお城勤めのサラリーマン武士の対立が激しくて、郷士たちは勤王党を結成し、脱藩して倒幕を志したのである。
土佐藩そのものの姿勢は、ぎりぎりまで幕府よりであった。
ところで、この土佐の郷士と上士の対立を激化させた井口村事件が、実は男色がらみなのである。
この事件は、土佐勤王党史をはじめ、龍馬の伝記など、土佐の幕末を描いたものにはかならず出てきて、司馬遼太郎氏の「竜馬がゆく」でも取り上げられている。
事件を簡単にのべると、中平忠一という若い郷士が、ちぎりをかわした少年・宇賀喜久馬と夜道を歩いていて、鬼山田という上士につきあたる。
酒が入っていたこともあり、殺傷沙汰となって、忠一は鬼山田に斬り殺される。
喜久馬は、忠一の実家に知らせに走り、忠一の兄がかけつけて、鬼山田を斬り殺す。
これが、郷士VS上士の大騒動に発展するのであるが、司馬氏の「竜馬がゆく」では、中平忠一の男色について、「愚にもつかぬ男で、衆道にうつつをぬかし」と、決めつけている。
しかしこれは、司馬氏らしくもない認識不足というか、いかにも娯楽小説らしい表現、というべきであろう。
忠一と喜久馬との関係が、「衆道にうつつをぬかし」などというものではなかったことは、安岡章太郎氏の「流離譚」(講談社文芸文庫)により、知ることができる。

安岡氏は土佐郷士の家の出身でして、宇賀家の遠縁である。
親族などから、「宇賀のとんと(稚児)の話」として、喜久馬が中平忠一に準じて切腹したいきさつを、聞かされていた。
喜久馬は、切腹したとき、わずか13歳であった。
宇賀家の親族は、みなで喜久馬に、
「腹を切っても痛いというて泣いちゃいかん、みっともないきに泣かれんぜよ。
泣いたらとんとじゃというて、またてがわれるきに」
と、いってきかせたそうである。
つまり喜久馬の切腹、忠一への殉死は、親族全体から認められ、励まされる行為であり、二人の関係は、双方の家族から認められ、郷士社会も公認したものであったわけである。
物理学者で随筆家の寺田寅彦氏は、喜久馬の甥にあたり、寅彦氏の父が、弟の喜久馬を介錯したそうである。
薩摩士族の男色というのも有名なのであるが、薩摩、土佐という土地柄は、士族の勇猛で知られいるで、これは戦士の集団における同性愛、ととることもできるであろう。
本書によると、
「性愛を伴う義兄弟の関係は、戦国から江戸初期の武士社会において、ほとんど習俗といえるほど日常的に観察されたらしい。
とりわけ西南日本では、この風潮が遅くまで残ったようである」ということなのであるが、またそれは、「けっして薩摩と土佐に特有なものではない」
という著者のお話である。
その例としてあげられているのが、会津藩の正史「家政実紀」に記された、天明元年(1782)、江戸時代後期の事件である。
会津藩士の青年5人が、藩の勘定頭の自宅を訪れ、仲間の一人がその家の息子とちぎりを結びたいと申し込む。
それに父親は、丁寧に応対して、「息子はまだ若いから」と断ったというだけの事件なのであるが、現代の感覚からすれば、?????な話である。
いったい、この「習俗としての男色」というのは、なになのであろうか?
実はこれには、なんと、縄文時代からの長い歴史があるようなのである。
神話学者・吉田敦彦氏の「昔話の考古学」(中公新書)に、
「昔話の考古学 山姥と縄文の女神」(中公新書)吉田敦彦(著)

「石棒とメラネシア原住民男性器および精液崇拝」
という章があって、それによると、中期以降の縄文遺跡に、「石棒」と呼ばれる男性器を象った石製品や、注ぎ口が男性器の形をした土器が、出てくるのだそうである。
で、これらの石器や土器なのであるが、通過儀礼(イニュシエーション)、つまり若者に大人の仲間入りをさせるための男性の成年式の儀礼の中で、使われたと推測されている。
現実に、これらに酷似した用具を使った通過儀礼が、メラネシア原住民の間で見られ、男児に男性としての成長を遂げさせるためには、精液の寄与が絶対に必要だと考えられていたのである。
つまり、少年が大人になるためには、肛門、あるいは口腔性交により、精液をそそぎこまれる必要があった、ということのようである。
こうした習俗としての男色は、どうも、南方的、海洋文化的なものであるらしく、中国大陸では、江南で目立つし、高麗、百済、新羅という古代朝鮮半島三国のうち、その記録が残るのは、支配者層に南方文化的な要素が強い、新羅のみである。
新羅の花郎(ファラン)集会は、名門貴族の子弟の中から選ばれた15、6歳の美貌の少年を中心とする、青年戦士集団でして、義兄弟的な同性愛が、ごく普通に営まれていたといわれる。

[ コメント ]
日本の古代に、文献資料として、男色の記録は少ないのであるが、万葉集には、それらしき歌が散見されるし、ヤマトタケルが女装してクマソタケルを討つお話は、あきらかに男色を暗示している。

習俗としての男色は、はるか縄文の昔から、脈々と日本列島で生き続け、中世から近世初頭にかけては、数多くの男色物語も生まれた。
「安寿と厨子王」の話が、実は、厨子王のシンデレラ物語であることをご存じであろうか?
明治になって書かれた森鴎外の「山椒大夫」では省かれているが、姉のおかげで山椒大夫一族の迫害の手から逃れた厨子王は、天王寺の童子となり、百人の稚児の中から都の貴族に選ばれて、養子となる。
中世の稚児が男色の対象であり、養子とは、男同士の結婚の形であったことは、いうまでもない。
この話は、もともと、説教節とよばれる語り物だったわけで、庶民が聞いて楽しんだ。
聴衆の大半は、女子供だったであろう。
つまりこれは、「やおい」である。
「やおい」の歴史も古いのである。
弟のために命を捨てる安寿には、弟の大津皇子の死を嘆いた大伯皇女の姿が重なるし、「兄弟を守護する姉妹の霊能」の、中世の姿であろう。
「習俗としての男色」と「姉妹の霊能」は、ともに南方的な文化要素であるし、日本列島では、終始、南方文化的な要素が強かったわけである。
そこらあたりから、女が男同士の恋愛物語を好むやおいの伝統も生まれた、というのは、やおい女のいいわけであろうか?

9.参考記事

<書評を書く5つのポイント>
1)その本を手にしたことのない人でもわかるように書く。

2)作者の他の作品との比較や、刊行された時代背景(災害や社会的な出来事など)について考えてみる。

3)その本の魅力的な点だけでなく、批判的な点も書いてよい。ただし、かならず客観的で論理的な理由を書く。好き嫌いという感情だけで書かない。

4)ポイントを絞って深く書く。

5)「本の概要→今回の書評で取り上げるポイント→そのポイントを取り上げ、評価する理由→まとめ」という流れがおすすめ。

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https://note.com/bax36410/n/nc00c2d42a6dc

【新書が好き】歴史認識を乗り越える
https://note.com/bax36410/n/n4e4225974b41

【新書が好き】父と娘の法入門
https://note.com/bax36410/n/nf261a09672ed

【新書が好き】アメリカ保守革命
https://note.com/bax36410/n/n968de29b9590

【新書が好き】自由とは何か
https://note.com/bax36410/n/nda37804ca159

【新書が好き】いきなりはじめる浄土真宗
https://note.com/bax36410/n/n1759ee81cac8

【新書が好き】はじめたばかりの浄土真宗
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【新書が好き】ナショナリズムの練習問題
https://note.com/bax36410/n/n4a636e80a2f9

【新書が好き】戦後和解
https://note.com/bax36410/n/nac7b70ea3bb5

【新書が好き】ブッダとそのダンマ
https://note.com/bax36410/n/ndc56a78b8a45

【新書が好き】動物化する世界の中で
https://note.com/bax36410/n/n02a8ab9d2f0a

【新書が好き】さまよう死生観
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【新書が好き】国際政治とは何か
https://note.com/bax36410/n/nca1243570704

【新書が好き】エコノミストは信用できるか
https://note.com/bax36410/n/n53922ed9f3a0

【新書が好き】正義を疑え!
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【新書が好き】ナショナリズム
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【新書が好き】劇場政治を超えて
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【新書が好き】テロ-現代暴力論
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【新書が好き】アメリカ外交とは何か
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【新書が好き】日露戦争
https://note.com/bax36410/n/n64b42ab78351

【新書が好き】不幸論
https://note.com/bax36410/n/nf3a4463523b2

【新書が好き】夢の科学
https://note.com/bax36410/n/n1a673641b34e

【新書が好き】戦争報道
https://note.com/bax36410/n/n20af0a5cc031

【新書が好き】少年犯罪実名報道
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【新書が好き】『葉隠』の武士道
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【新書が好き】現代ロシアを読み解く
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【新書が好き】キリスト教を問いなおす
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【新書が好き】上達の法則
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【新書が好き】「快楽消費」する社会
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【新書が好き】スナップ・ジャッジメント
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【新書が好き】神道の逆襲
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【新書が好き】言語の脳科学
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【新書が好き】現場主義の知的生産法
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【新書が好き】サブリミナル・マインド
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【新書が好き】かなり気がかりな日本語
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【新書が好き】悪の対話術
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【新書が好き】値切りの交渉術
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【新書が好き】インタビュー術!
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【新書が好き(番外編1)】東アジアの終戦記念日
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【新書が好き】ゼロからわかる経済の基本
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【新書が好き(番外編2)】お化けや妖怪の日常を想像してみませんか?
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【新書が好き】景気と経済政策
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【新書が好き】バブルとデフレ
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【新書が好き(番外編3)】文学で鍛える 人間を見通す力
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【新書が好き】消費資本主義のゆくえ
https://note.com/bax36410/n/nc44e5d09bd8d

【新書が好き】日本の経済格差
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【新書が好き】アメリカ海兵隊
https://note.com/bax36410/n/nd19d8de1d6af

【新書が好き】寝ながら学べる構造主義
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【新書が好き】一億三千万人のための小説教室
https://note.com/bax36410/n/n90e2239e7a8c

【新書が好き】社会的ひきこもり
https://note.com/bax36410/n/n14d5ef12e46d

【新書が好き】やさしさの精神病理
https://note.com/bax36410/n/n7b8a7c228bb8

【新書が好き】禅と日本文化
https://note.com/bax36410/n/nfdf561c6da5d

【新書が好き】日本の思想
https://note.com/bax36410/n/n0e3d7257bffd

【新書が好き】インフォアーツ論
https://note.com/bax36410/n/n7e2f24af4684

【新書が好き】テレビのからくり
https://note.com/bax36410/n/n92ca6ac4b097

【新書が好き】ジャンケン文明論
https://note.com/bax36410/n/n597580d5e6af

【新書が好き】夢と欲望のコスメ戦争
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【新書が好き】景気とは何だろうか
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【新書が好き】こころの情報学
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【新書が好き】安全と安心の科学
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【新書が好き】日本の古代語を探る
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